
昨日のWorldwide Developer Conference(WDC)基調講演の余韻がようやく落ち着き、iOS 5はAppleにとって大きな勝利となるだろうと確信しています。iPad 2で通知センターやiCloudといった新機能を試してみると、iOSプラットフォーム開発への期待が再び高まります。iOS 5は多くの点で既に期待を上回っています。先週私が挙げたトップ5のウィッシュリストのうち、Appleは3つを完璧に実現してくれました。しかし、2つの大きな欠点がありました。以下でその欠点と、なぜ今のところ見送られているのかを解説します。
改良されたマルチタスク:なぜ除外されたのか

現在のマルチタスクシステムは確かにその役割を果たしています。アプリの状態はメモリ上に固定され、1) 新しいアプリがより多くのメモリを必要とする場合、または2) ユーザーが手動でアプリを終了した場合にのみ解放されます。理論的には、ユーザーが実行中のアプリを「整理」する必要はまったくないはずですが、実際にはそうならないことがよくあります。
改良されたマルチタスク:iOSに必要な理由
ナビゲーションアプリやストリーミング音楽プレーヤーといった真のマルチタスクアプリは、停止または終了するまでメモリフットプリントを保持し続けます。アプリを終了できることすら知らないユーザーを多く見かけます。ホーム画面でアプリを削除するのと同じ長押し操作が、マルチタスクドックでもアプリを終了するのと同じ仕組みであることに気づいていないのです。さらに、マルチタスクドックに30個ものアプリがスクロール表示されるのは、アプリに素早くアクセスできるという本来の目的を多少損なうことになります。
通知センターの「スワイプダウン」アクセスとUIをマルチタスク機能と統合することで、美しい調和が生まれると想像できます。少なくとも、「すべてのアプリを終了」ボタンがあればもっと良いでしょう。
新しいマップアプリ:なぜ除外されたのか

マップは依然としてiOSで最もよく使われているナビゲーションアプリです。車、公共交通機関、あるいは徒歩でA地点からB地点まで移動できます。Googleは世界で最も包括的な公開地図データベースを保有しています。AppleはGoogleマップに代わる独自のマップを開発中との噂があり、これがアップデートが遅れている理由かもしれません。
新しいマップアプリ:iOSに必要な理由
Android版マップはiOSをはるかに凌駕しています。Androidユーザーは既に音声ナビゲーション、ターンバイターンナビゲーション、そして(私が最も羨ましいのは)自転車ルート案内機能を楽しんでいます。Appleが昨年、ナビゲーション関連企業数社を買収した後、独自の地図データベースを構築するのではないかという噂がありましたが、それ以降、具体的な動きは見られません。たとえAppleがGoogleマップを放棄するつもりだとしても、少なくともGoogleマップのデスクトップブラウザ機能(自転車ルート案内機能!)を追加するアップデートがあれば素晴らしいでしょう。
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Mike KellerはGeekTechのiOS開発者オタクです。PCWorldのGeekTechブログでは、毎週火曜日に「開発者日記」をお届けします。