
アップルの最高経営責任者(CEO)スティーブ・ジョブズ氏は今月中に病気休暇から復帰する予定で、来週サンフランシスコで開催される同社の年次ソフトウェア開発者会議に同氏が出席するかもしれないとの憶測もあると、ウォール・ストリート・ジャーナル紙が金曜、事情に詳しい関係者の話として報じた。
報道によると、ジョブズ氏の回復は「順調」で、予定通り今月中に職場復帰する予定だという。また、アップルの取締役数名は、ジョブズ氏の医師から毎週の報告を受けているという。
膵臓がんを克服したジョブズ氏は、健康上の問題を理由に1月に休職した。以前アップルコミュニティに宛てた手紙の中で、ジョブズ氏はホルモンバランスの乱れと診断され、体重が減ったと述べていた。
この報道について、アップル社は直ちにコメントしなかった。
Appleのワールドワイド・デベロッパーズ・カンファレンス(WDC)が月曜日にサンフランシスコで開幕する。ワールドワイド・プロダクト・マーケティング担当シニアバイスプレジデントのフィリップ・シラー氏率いるApple幹部チームが基調講演を行う予定だ。
ジョブズ氏は昨年6月のこの年次イベントでアップルの3G iPhoneを発表した。
ジョブズ氏はアップル社において極めて重要な役割を果たし、iPodやiPhoneといったデジタル機器への進出を主導してきました。そのため、彼の健康状態は投資家だけでなく、同社の顧客にとっても懸念材料となっています。