Pinterestが膨大なインターネット参照トラフィックを生み出していることは、今やほとんどの人がご存知でしょう。実際、このソーシャルピンボードは最近Yahoo!を抜き、世界第4位のトラフィック源となりました。これはかなりのウィンドウショッピングと言えるでしょう!トラフィックポテンシャルだけでも、ソーシャルマーケティングを重視する企業にとってPinterestは魅力的な存在です。しかし、BizRate Insightsの最新調査によると、多くのPinterestユーザーが実際にショッピングを目的にサービスに登録していることが示唆されています。

同社は1,248人のPinterestユーザーと4,738人のFacebookユーザーに対し、それぞれのネットワークをどのように利用しているかを尋ねました。質問の多くはショッピングとブランドエンゲージメントに関するものでした。Pinterestユーザーの69%が、Pinterestで見つけた商品を購入した、または購入予定であると回答したのに対し、Facebookユーザーでは40%でした。Pinterestに関するその他の注目すべき統計データは以下のとおりです。
- Pinterest ユーザーの 70 % が、ソーシャル ネットワークを使用する主な理由として「何を買うかのインスピレーションを得るため」を挙げている一方、Facebook ユーザーではわずか 17 % が同様の回答をしています。
- 回答したピンナーの 67% は、仮想ピンボードを「自分の好きなもの (例: ファッション、室内装飾、その他の興味) の最新トレンドを把握するために」使用しています。
- Pinterestユーザーのうち、ブランドや小売業者とのエンゲージメントを目的としてPinterestを利用しているのは43%で、Facebookユーザーでは24%でした。さらに、Pinterestユーザーの39%は、小売業者やブランドからの特別オファーを探しています。
確かにこれはPinterestユーザーのほんの一例に過ぎませんが、この数字は中小企業経営者にとって一考の価値があるはずです。あなたのわずかな自由時間を、世界最大のソーシャルネットワークよりもPinterestでより生産的に過ごすことができるでしょうか?小売業や消費財メーカーであれば、答えは「イエス」かもしれません。特に、写真映えする商品を販売していて、商品を最も美しく見せるために時間、お金、そして労力を惜しまないのであればなおさらです。
規模の問題もあります。Pinterestのユーザーベースは成長していますが、Facebookの10億人を超えるユーザー数には到底及びません。しかし、視覚的に魅力的な商品を扱う小規模ビジネスは、Facebookの膨大なプロフィールよりもPinterestで目立つ可能性が高いでしょう。また、多くの人がPinterestを潜在的な購入先を特定し、ブランドと交流するために利用しているという事実も見逃せません。

ブランドとの関わり方について言えば、PinterestユーザーはFacebookユーザーとは異なるアプローチをしています。下のグラフはBizrate Insightの調査結果を示しています。Facebookユーザーはブランドとの関わり方を受動的にしたり、コンテストに参加したり、特別オファーを受け取ったりする傾向があるのに対し、Pinterestユーザーはブランドの投稿を再ピンしたり、ブランドのウェブサイトで見つけたアイテムをピンしたりするなど、より積極的なエバンジェリスト(伝道者)であることがわかります。
もちろん、FacebookはPinterestがすべてのリファラルトラフィックを奪っていくのを黙って見ているわけではありません。Facebookの新たな「Gifting」と「Wanting」の取り組みは、Facebook自身が視覚的に刺激的な投稿から生まれる衝動買いを積極的に取り込もうとしていることを示唆しています。しかし、これらのビジネス向け機能が本格的に普及するまでは、商品中心の中小企業はPinterestへの参入が価値のある投資になるかどうかを真剣に検討すべきです。