Excelは、メールアドレスやURLなどのハイパーリンクをスプレッドシートに無理やり組み込むのは非常に面倒ですが、できる限り適切に処理します。スプレッドシート内のリンクが数個であれば問題ありません。しかし、ハイパーリンクはメモリを消費するため、スプレッドシート、ドキュメント、メールにハイパーリンクが多数含まれると、システムの動作が極端に遅くなったり、開いているファイルがクラッシュしたり、ファイルが開けなくなったり(通常は「メモリ不足」というエラーメッセージが表示される)することがあります。
これらを制御するために必要なコツを紹介します。
1. 複数のハイパーリンクを同時に削除する
例えば、1つのスプレッドシートから数十ものハイパーリンクを一つずつ削除する時間や意欲を持つ人はいません。WordやOutlookでは2ステップ(Ctrl+Aで文書全体を選択し、Ctrl+Shift+F9で各ページのハイパーリンクをすべて削除)で済みますが、Excelでは4ステップが必要です。
まず、複数のハイパーリンクを含むスプレッドシートを選択するか、セル A2 から A12 にいくつかの電子メール アドレスと URL を入力します。
1. ハイパーリンクの列を強調表示します。
2. Ctrlキーを押しながら、ハイライト表示されたセクション内の任意のセルをクリックします。選択されたセルが緑色の線で囲まれます(ハイライト表示されたセクションはまだ選択されたままです)。
3. フレーム内のセルを右クリックします。
4.ドロップダウン リストから[ハイパーリンクの削除]を選択します。

列内のすべてのハイパーリンクを同時に削除する
2. 散在するハイパーリンクを削除する
ハイパーリンクが複数の列や行に散らばっている場合は、次の操作を試してください。
1. Ctrl+A を2 回押します。1 回目で現在の範囲がハイライト表示され、2 回目でスプレッドシート全体が選択されます。
2. Ctrlキーを押しながら、スプレッドシート内の任意のセルをクリックします。
3. 選択したセルが緑色の線で囲まれたら、そのセルを右クリックします。
4.ドロップダウンリストから「ハイパーリンクの削除」を選択します。簡単ですね。

スプレッドシート内のすべてのハイパーリンクを同時に削除する
3. 自動ハイパーリンクを無効にする
URL、メールアドレス、その他のリンクデータを入力するたびに、Excelは自動的にそれらをアクティブなハイパーリンクに変換します。これは、他のファイルからリンクをコピーまたはインポートする場合にも当てはまります。この機能が煩わしい場合は、無効にすることができます。

自動ハイパーリンクを無効にする
1. 「ファイル」 > 「オプション」に移動します。
2. Excel オプション ダイアログで、 自動修正オプションをクリックします。
3. [自動修正] ダイアログで、 [入力オートフォーマット] タブを選択します。
4. このウィンドウの 「入力時に置換」で、 「インターネットとネットワークのパスをハイパーリンクに する 」 チェックボックスをオフにします。これで、入力、コピー、インポートの前後でハイパーリンクが無効になります。