Googleが「Project Glass」メガネを発表してから9か月が経ったが、この検索大手はまだ機能について検討中だ。
このプロジェクト(別名「Google Glass」)の責任者であるババク・パルヴィズ氏は、IEEE Spectrumとのインタビューで、このハイテクグラスの機能セットは「まだ流動的」であると述べた。
「写真撮影や共有といった基本的な機能については既に言及しています」とパルヴィズ氏は述べた。「現在、様々な実験を行っています。デバイスの機能セットはまだ確定していません。」
昨年発表されたProject Glassは、ユーザーの視界の端に位置する右レンズに小型ディスプレイが取り付けられたメガネです。ユーザーはメガネの右側にある小型タッチパネルでディスプレイを操作しますが、パーヴィズ氏によると、Googleは音声操作も実験しているとのことです。

めったに公の場に姿を現さなかったが、Project Glassは写真と動画に重点を置いていることが明らかになった。Googleは、ウェアラブルカメラによって、スマートフォンやデジタルカメラを取り出す際にわざわざ立ち止まらなければ撮り逃してしまうような写真を、素早く撮影できるようになると述べている。
IEEE Spectrumのインタビューで、パルヴィズ氏はプロジェクトのもう一つの目標はユーザーが情報を素早く入手できるようにすることだと述べたが、詳細は明らかにしなかった。プロジェクト発表時のコンセプトビデオでは、道順の案内、天気の確認、予定のスケジュール設定といった機能が示唆されているが、Googleは当時、ビデオはデバイスの「将来」を示すものだったと説明していた。パルヴィズ氏によると、デバイスのカメラが現実世界で捉えた情報に基づいてハードウェアが情報を表示する拡張現実(AR)機能は、将来の世代のグラスで実現される可能性が高いものの、初期リリースでは重点的に扱われないという。
グーグルは、2013年初頭に、1,500ドルを前払いした少数の開発者グループにプロトタイプを送る予定だ。予約注文を受けてから、グーグルはハードウェアとソフトウェアを改良し、1日使用しても持続するバッテリー寿命の実現に取り組んでいるとパルヴィズ氏は述べた。
同社は完成品の発売時期や価格について、まだ発表していない。機能セットが確定しておらず、開発者がまだプロトタイプを待っている状況を考えると、広く普及するまでにはまだまだ時間がかかるだろう。