低消費電力デバイスへのWindows搭載を目指すMicrosoftの取り組みは、今春のWindows 8.1アップデートで約束されたシステム要件の緩和だけでは終わらない。同社は水曜日のBuild 2014カンファレンスで「Windows on the Internet of Things(モノのインターネット上のWindows)」を発表し、会場に展示されていたBigスタイルのフロアキーボードを使ってこのソフトウェアを披露した。
「自問自答してみる必要があります。消しゴムほどの大きさのものでPCが動くとしたら、どんなデバイスが実現できるでしょうか?」と 、マイクロソフトのOS責任者であるテリー・マイヤーソン氏は、 メーカー向けインテル製コンピューター「Galileo」を手にしながら問いかけた。Galileoは、インテルの低消費電力でIoT (モノのインターネット)に特化したQuarkチップ を搭載した、Raspberry Pi風のDIY開発ボードで、人気の高いオープンソースマイクロコントローラーボード「Arduino」と互換性がある。

Intel Galileo ボードを手に持つマイヤーソン氏。
メーカーというテーマを引き継ぎ、マイヤーソン氏は、Windows on the Internet of Things(IoT)が利用可能になった際には、完全に無料になると発表しました。これは、これらのインタラクティブデバイスがインターネットベースであるという性質上、Microsoftの他のサービスと密接に連携する可能性が高いためかもしれません。例えば、マイヤーソン氏のデモではMicrosoft Azureのクラウドバックボーンが活用されていました。
Windows on the Internet of Thingsの発表は、GoogleがAndroid Wearを発表したわずか数週間後に行われた。Android Wearは、LGのG WatchやMotorolaの円形Moto 360などのスマートウォッチでの使用を目的に設計されたAndroidの派生版である。Myerson氏はWindows on the Internet of Thingsがウェアラブルで機能するかどうかについては言及しなかったが、この記事の冒頭の画像には明らかにスマートウォッチが写っている。
Build自体では詳細は明かされなかったものの、今朝リークされた(そしてすぐに削除された)「Windows on Devices」ウェブサイトによると、Microsoftは2014年春の終わりまでに最初のWindows for the IoT(モノのインターネット)ソフトウェア開発キットをリリースし、その後も年内にリリースする予定とのことだ。また、同サイトによると、同社はMaker Faireにも出展し、最新のソフトウェアを披露する予定だという。