Googleは、ChromeアプリがWindows、Mac、Linuxから1年ちょっとで消えると述べていますが、その間も同社はChrome搭載デスクトップアプリの充実に努めていくようです。例えば、Google Keep Chromeアプリに描画機能が追加されました。
奇妙なことに、この新機能はKeepウェブアプリには搭載されておらず、現在はChromeウェブストアからPC版のみで利用可能です。Android版Keepでは2015年10月に描画機能が追加されました。最近、GoogleはAndroid版をアップグレードし、Keepの描画機能で作成した手書き文字をテキストに変換できるようになりました。

Keep の新しい描画機能の動作。
Keepアプリの新しい描画機能の使い方は非常に簡単です。Keep上部の「ノートを作成」メニューからペンアイコンをタップまたはクリックすると、描画機能を使ってノートを作成できます。新しいノートの上部には、ペン、マーカー、様々な色の蛍光ペンなど、様々な描画オプションが表示されます。消しゴムと選択ツールもあります。

Keep のオーバーフロー メニューでの描画。
古いノートに絵を追加することもできます。追加したいノートを開き、オーバーフローメニュー(縦に3つの点)をクリックして「絵を追加」を選択します。すると、同じ絵メニューが表示され、空白の描画エリアが表示されます。ノートの残りの部分は見えませんが、描き終えると絵がノートの先頭に追加されます。
描画はマウスやタッチパッドで行えますが、Windows デバイスや、タッチスクリーンを搭載した Chromebook など、タッチ機能付きの PC を使用しているユーザーにとって真の魅力となるでしょう。
裏話: GoogleにとってKeep Chromeアプリのアップデートは、奇妙な選択と言えるでしょう。Chromebookを除くすべてのPCは、2018年にストアアプリにアクセスできなくなります。つまり、今後1年以内にKeepウェブアプリに描画機能が実装されなければ、大多数のユーザーがその機能を失うことになります。
しかし、Chromebookにとっても今回のアップデートは奇妙な選択です。2017年末までに、ほとんどの新型ChromebookでAndroidアプリが動作するようになるはずです。つまり、Android非対応のChromebookでのみ、ChromeのKeep機能を使う必要があるということです。Google Play非対応のChromebookが今のところは多数派かもしれませんが、Chrome OSでAndroidアプリへの移行が成功すれば、数年後にはChromeアプリはChromebookにとって重要ではなくなるでしょう。