
ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、Appleの次期iPadは、Verizon WirelessとAT&Tの両方で4G LTE接続に対応するという。iPad 3と呼ばれるこのデバイスは3月7日に発表される予定で、より高解像度のディスプレイとクアッドコアチップを搭載する可能性がある。
Appleは新型iPadについては相変わらず沈黙を守っているが、来月にはiPad 2が発売1周年を迎え、アップデート版のリリースが期待されている。昨年は3月2日にiPad 2が発売された。以来、4,300万台以上を販売し、Androidタブレットの競合が相次ぐ中、Appleは市場リーダーの地位を維持している。
iPad 3の詳細はまだほとんど明らかにされていないものの、専門家の間では新型タブレットの中核となる改良点について合意に達したようだ。iPad 3には高解像度のRetinaディスプレイが搭載されるとの噂が濃厚で、現行iPadの解像度を2倍の2048×1536に引き上げる。このディスプレイの生産はすでに開始されていると報じられているものの、改良された画面によってiPad 3が若干厚くなる可能性があると指摘する声もある。ただし、Appleが旧モデルよりも厚い新製品を発売するのは異例のことだ。
iMoreのウェブサイトによると、iPad 3にはクアッドコアチップが搭載される予定だという。A6と呼ばれるこのクアッドコアシステムオンチップは、iPad 2とiPhone 4Sに搭載されているデュアルコアA5の2倍のパワーを持ち、前述のRetinaディスプレイを駆動するのに十分なパワーを持つという。AppleはiPadのモデルチェンジごとに新しいチップを導入しており、それらは後に最新のiPhoneにも搭載されている。

報道が正しければ、Appleは新型iPhoneとiPadで展開してきた戦略を踏襲することになる。iPhoneのRetinaディスプレイはついにiPadにも搭載され、ハイエンドAndroidデバイスで既に広く採用されている待望の4G技術への移行も果たすことになるだろう。
Appleが今のところ4G LTEの採用をためらっているのは、この技術のバッテリー持続時間の問題のようだ。Androidの競合製品はバッテリー性能が低いことが広く知られているからだ。しかし、Appleが4Gに移行し、iPad 3でも同じ10時間のバッテリー持続時間を維持できるかどうか、そして将来的には4G対応iPhoneで以前のモデルと同等のバッテリー持続時間を維持できるかどうかは不明だ。
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