2017年、あなたの新しい冷蔵庫は、陳腐なジョークを飛ばしたり、セレナーデを歌ってくれたりするかもしれませんが、「あなたはスカイネットですか?」という質問に、気の利いた答えは返ってきません。Microsoftは、中国深圳で開催されたWinHECカンファレンスで、Windows 10 Creators Updateの一部としてWindows IoT CoreにCortanaが搭載されることを発表しました。IoT版Windowsは、ロボット、メーカープロジェクト、サーモスタット、トースター、ドアベル、フォトフレームなどのスマートデバイス向けに設計されています。
Windows IoT Core は Windows 10 PC のリリースより若干遅れることがあるため、IoT 版のリリース時期は明確ではありません。2015 年の Windows 10 November Update では IoT ビルドが約 1 か月遅れましたが、それ以前の Anniversary Update は PC と IoT デバイスの両方でほぼ同時期にリリースされました。

Cortana があなたの冷蔵庫にやって来ます。
家庭への影響:もし賭ける気分なら、新しいWindows IoT Coreが、サードパーティから複数のCortana搭載スマートスピーカーを生み出すきっかけになるだろうと予想します。Microsoftは独自のスマートスピーカー開発には興味がないようです。むしろ、Home HubではPCが全てを解決するという、同社の標準的なアプローチを踏襲しています。しかし、これはある程度理にかなっています。以前指摘したように、MicrosoftはCEOのサティア・ナデラ氏の下で、主力製品であるSurfaceシリーズを除き、ハードウェア事業から撤退しています。Cortanaスマートスピーカーの大群(あるいは少なくとも小隊)は、AmazonやGoogleに対抗する「Surface Echo」1台よりもMicrosoftにとって大きなメリットとなるでしょう。
ボルトは準備完了。ナットを追加するだけ。
そのため、MicrosoftはCortana搭載スピーカーに必要な機能をWindows IoT Coreに導入します。Cortana本体に加え、MicrosoftはWindows 10 IoTとPC版Creators Updateに、遠距離音声通信機能とWake-on-Voice機能も追加します。
遠距離音声認識により、Cortana は最大 13 フィート離れたところから音声コマンドを認識できるようになり、音声起動によりユーザーは「Hey Cortana」コマンドでデバイスを起動できるようになります。
マイクロソフトは、Cortana搭載IoTデバイスの最初のリリースを2017年後半、新学期やホリデーシーズンの時期に実現させたいと考えています。マイクロソフトとそのデバイスパートナーがこの目標を達成すれば、早ければ来年5月のComputex 2017でCortana搭載デバイスが登場する可能性があります。