
Googleは今週、ビジネス向けのGoogle+ページを発表しました。オンラインビジネスを展開する企業にとって必須の機能ではありますが、宿敵であるFacebookページと比べると、まだ物足りない部分が多いのが現状です。Google+はまだ初期段階であり、今後ビジネスにとってより便利なネットワークへと進化していく可能性はありますが、現時点ではFacebookがビジネス向けに提供しているサービスには遠く及びません。
Facebookのアクティブユーザー数増加
Google+ページの活用を検討している企業が最初に直面する、そして最も明白なハードルは、Google+のアクティブユーザー数です。Google+ユーザー数の最新の推定値は9月末時点で約4,300万人でしたが、Facebookは8億人で、その半数が毎日ログインしています。テクノロジー業界の人々はGoogle+をFacebookのミニマリスト的な代替手段として活用していますが、ターゲット消費者が住むであろう世界の他の人々は、2つの異なるソーシャルネットワークに参加して、両方を積極的に監視する気にはなれないでしょう。
Google+には重要なサービスが不足している
Google+ページは、Googleが本来提供できる多くのメリットを伴わずにローンチされました。商品販売機能や音声ファイルの再生機能さえも、現状Google+ページにはありません。これらの機能は開発中かもしれませんが、Google+ページは最初からこれらを実装すべきでした。とはいえ、Google Apps for Business、Google Apps for Nonprofits、Google Voice、その他のGoogleサービスとのより緊密な連携が開発中である可能性は高いでしょう。これらの機能がローンチ時に含まれていなかったのは、より「驚き」を与える要素として残念です。
Google+ではプロモーションやコンテストは許可されていません
これは、Google+ページが軌道に乗る前から顕著な問題です。Facebookで存在感を示すメリットの一つは、Facebook上で直接プロモーションやコンテストを開催することで、オーディエンスを拡大できることです。しかし、Google+ではプロモーションやコンテストは許可されていません。
Google+のコンテストおよびプロモーションに関するポリシーには、「コンテスト、懸賞、オファー、クーポン、その他のプロモーション(以下「プロモーション」)をGoogle+ページ上で直接実施することはできません」と明記されています。ここには許容範囲はありません。そもそも実施できません。コンテストやプロモーションは、Facebook上でブランドプレゼンスを確立しようとしているほとんどの企業にとって、もはや日常茶飯事です。ですから、Google+のこのようなスタンスは理にかなっていません。
Google+ページはより多くの作業を必要とする
Google+ページの構成を見てみると、顧客とコミュニケーションを取るためのタブが4つあることがわかります。HootSuiteなどの自動投稿ツールは、Google+ページを含むようにサービスをアップグレードする可能性が高いですが、写真や動画などのコンテンツはGoogle+上で別途キュレーションする必要があります。さらに、自動投稿ツールが追いつくまでは、コンテンツを投稿するためにGoogle+にログインする必要があり、これは日々の作業としては時間のかかる作業です。
Google+ページでは動画がより目立つため、Google+でのビジネスプレゼンスを高めるには動画の掲載がほぼ必須です。YouTubeでのプレゼンスなど、他の目的で動画を検討するのも悪くありませんが、中小企業の経営者は動画制作のために他の予算を捻出する必要があるでしょう。
Twitterの黎明期はGoogle+の黎明期に似ています。サービス開始当時、テクノロジー業界の誰もがTwitterを試し、その可能性を見出していました。しかし、一般ユーザーがオンラインになって初めて、Twitterは必須のサービスとなりました。Google+ページも同様です。Googleへのバックリンクを獲得し、Googleでのビジネスの認知度を高めるためにも、Google+ページへの掲載は重要ですが、ユーザーベースが一般ユーザーまで拡大するまでは、Facebookほどの注目は集めないでしょう。
アンジェラ・ウェストは、Pip-Boysを装備したウェイターを揃えたFalloutをテーマにしたパブを開店することを夢見ています。大手保険会社、小規模な野生動物管理会社、グルメフードチェーンなど、様々な企業向けに記事を執筆しています。Twitter(@angelawest)とFacebook(Facebook)で彼女をフォローしてください。