ハッカー集団アノニマスと麻薬カルテル「ロス・セタス」が対決し、カルテル側がひるんだ。

しかし、一部では、この事件全体が、潜在的に危険ではないにせよ、綿密に練られたいたずらだったのではないかという疑問も提起されている。
木曜日遅くにアノニマス・イベロアメリカのブログに投稿されたメッセージの翻訳によると、「この日、ゼータス・カルテルに拘束されていたアノニマスの友人が釈放された。」
「私たちは仲間や友人との連絡を通じて彼の身元を確認するために細心の注意を払いました。そして、傷はあるものの、彼は生きていて元気だと言えます」と投稿には書かれていた。
アノニマスのメンバーは、誘拐事件に対する報復措置としてハッカー集団が設定した11月5日の期限のわずか数時間前に釈放された。先週YouTubeを通じて送られた最後通牒の中で、ハクティビストたちは、数千人の死者と斬首を含む残忍な報復行為に関与したとされる麻薬シンジケートに関係する不特定多数の人物の氏名と住所を公表すると誓った。
拉致されたアノニマスの解放後、自称アノニマスの広報担当者バレット・ブラウンは、カルテルは解放した人物がアノニマスのメンバーであることを知らなかったため、メキシコ政府の電子メール約2万5000通に含まれるセタスの協力者に関する情報をいずれにせよ公開すると宣言した。

アノニマスに関する本の共著者としてアマゾンと6桁の契約を結んだと報じられているブラウン氏は、ゼータ連中が実際に誰を解放しようとしているかを知っていたことを知ると、その後脅迫を撤回し、アノニマスが公開したとされる協力者の名前1人につき10人を殺すと拉致被害者に脅迫するメモを残した。
「それでも」と彼は書いた。「2万5000通のメールのうち数通は確認のためにデア・シュピーゲルに送られている。その間、私は新たな情報や協力の申し出を持ってきた人々の協力を得て、他のカルテルを追及していくつもりだ。」
アノニマスは、事件の被害者に関する情報をほとんど公開しないことで、デマ疑惑を煽ってきました。また、公開した情報にはしばしば矛盾があります。アノニマスは幾度となく被害者に関する情報を公表すると約束しましたが、今のところその約束は果たされていません。
「現時点では結論を出すには十分な事実が集まっていない」と、民間情報会社ストラトフォーのアナリスト、フレッド・バートン氏はニューヨーク・タイムズ紙に語った。「この一連の状況は、私にとって驚くべきものだ」
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