GoogleでスマートフォンOSの開発を率いるアンディ・ルービン氏によると、Androidは成長を続けており、現在では同OSをベースにしたデバイスが毎日90万台以上起動されているという。

ルビン氏のツイッターメッセージによると、この数字は昨年6月末の1日あたり約50万台、2月末の1日あたり約85万台と比較される。ただし、スマートフォン、タブレット、その他のデバイスの種類ごとの内訳については詳しく述べなかった。
IDCによれば、Androidスマートフォンの第1四半期の出荷台数は前年同期比145%増となり、同OSは世界のスマートフォン市場シェアの59%を獲得した。IDCは、ユーザーがアクティブ化したデバイスではなく、販売チャネルに販売されたユニット数を追跡している。
しかし、Android陣営は必ずしも順調ではない。先週、ハイテク・コンピュータ(HTC)は、欧州での売上が予想を下回り、一部製品の米国での出荷・発売が遅れたため、第2四半期の予想売上高を下方修正したと発表した。
HTCのほか、ソニーモバイル、LGエレクトロニクス、グーグル傘下のモトローラ・モビリティも、サムスン電子とアップルが優勢を強めるスマートフォン業界で自らの地位を築こうとしている。
低価格スマートフォンの登場
しかし、成長の大部分は、ZTEやHuawei Technologiesといった企業が価格を押し下げている格安スマートフォン市場で起こるだろう。Arete Researchのマネージングパートナーであるリチャード・クレイマー氏は、最近ロンドンで開催されたOpen Mobile Summitカンファレンスの基調講演で、「これらの新規参入企業は利益率の低下を予想している」と述べた。
クレイマー氏によると、2012年のスマートフォン販売台数は7億5000万台から8億台、金額ベースで2300億ドルを超える見込みだ。しかし、利益を上げているのはアップル、サムスン電子、HTCだけだと当時クレイマー氏は述べた。
市場調査会社IDCのレポートによると、GoogleのAndroidは2016年もスマートフォンOSの王者であり続けるだろうが、Windows Phoneの普及に伴いその市場シェアは低下するだろう。
IDCによれば、2012年末までにAndroidのスマートフォン市場シェアは61%になるが、4年後にはそのシェアは約53%に低下するだろう。
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