カメラの解像度をめぐる争いにまだ飽きていないという方のために、キヤノンは 250 メガピクセルの解像度を持つイメージセンサーを開発しました。
同社によれば、約29.2ミリ×20.2ミリのAPS-Hフォーマットセンサーの19,580×12,600ピクセルは、フルフレーム35ミリサイズよりも小さいCMOSセンサーとしては最高のピクセル数となる。
解像度はフルHD映像の約125倍、4K映像の約30倍、2018年に日本で本放送で使用される7,680×4,320画素のフォーマットである8Kの約7.5倍に相当します。
信号処理の改良と回路の小型化により、センサーの信号読み出し速度は12億5千万ピクセル/秒に達しました。また、高画素数の動画を5フレーム/秒で撮影することも可能です。
このセンサーは試作カメラに搭載され、約18キロメートル離れた飛行機の文字が判別できる画像を撮影することに成功しました。このスタントには、光学ズームとデジタルズームに加え、写真のごく一部を拡大する機能も搭載されていました。

キヤノンの新しいセンサーはプロトタイプのカメラに搭載されており、ここではEF35mm f/1.4 USMレンズが取り付けられています。
この新しいセンサーは、キヤノンが2010年にAPS-Hフォーマットで開発した1億2000万画素のCMOSセンサーに続くものだ。
「ビデオ制作や計測機器分野では、さらに高い画素数に対する一定の需要があることに気づき、それが2億5000万画素のセンサーの開発を始めるきっかけとなった」とキヤノンの広報担当者は電子メールで述べた。
同社は、この解像度の潜在能力を活かすには非常に高い光学性能が必要となるため、この技術が消費者向けに応用できる可能性はないと考えている。
キヤノンは、このセンサーを監視、防犯、高解像度測定などのビジネスに活用できると想定している。
かつては主力製品だったコンパクトデジタルカメラの需要が低迷するなか、キヤノンは防犯カメラに注力している。
同社は今年初め、スウェーデンのセキュリティカメラメーカーであるアクシスコミュニケーションズを買収し、暗闇でもカラー画像を撮影できる超望遠ズームレンズとF値2.4を備えたセキュリティカメラを来年発売すると最近発表した。