画像: マーク・ハッハマン / IDG
ゼロックス社はHP社の買収を検討しており、買収が実現すればコピー機とプリンターの大手企業が一つ屋根の下に統合されることになる。
ウォール・ストリート・ジャーナルは月曜日夜、富士フイルムとの合弁事業を23億ドルで売却し、潤沢な資金を蓄えたゼロックスが、HPに対し現金と株式による買収提案を行う可能性があると報じた。買収提案額は約270億ドル。時価総額が80億ドル強のゼロックスは支援が必要とみられ、同紙は同社が匿名の銀行から追加資金を確保したと報じた。
HPはこの報道に対してまだ反応を示していない。
ゼロックス社は第3四半期の売上高22億ドルに対し、純利益2億2,100万ドルを計上しました。しかし、より重要なのは、売上高が前年同期比で6%減少したことです。これは主に、顧客のコピーや印刷の減少によるものです。コンシューマー向け機器の売上は減少し、用紙や保守契約の売上も減少しました。HP社のプリンター事業も8月四半期に5%減少しました。両社にはもう一つ共通点がありました。それは、コピー機とプリンターに対する消費者の需要が大幅に減少したのに対し、エンタープライズ向け製品の需要はそれほど大きく落ち込んでいないことです。
つまり、HPとゼロックスを統合すれば両社の事業が効率化され、コスト削減につながるという考え方です。HPはまた、従業員の退職と希望退職を組み合わせることで、全世界で約7,000~9,000人の従業員を削減するリストラ計画を10月に発表しました。合併は両社の苦境を解決できるのでしょうか?ゼロックスはそう考えているようです。