画像: JarTee / Shutterstock.com
昨日、GoogleのGemini AIへの典型的なクエリは「わずか5滴の水」しか消費しないというレポートを取り上げました。The Vergeによると、この数字は現在、複数のAI専門家から批判を受けているとのことです。その中には、Googleが参照したレポートの著者の一人も含まれています。
AI研究者のシャオレイ・レン氏(カリフォルニア大学リバーサイド校教授で、「AIの“水の渇き”を軽減する:AIモデルの隠れた水フットプリントの解明と対処」報告書の著者の一人)は、以前、MicrosoftのデータセンターがOpenAIのGPT-3モデルの学習に70万リットルの水を消費したと推定していました。また、ChatGPTの20~50件のメッセージによる会話では、約1パイント(約450ml)の水を消費すると試算しており、これはGoogleの推定をはるかに上回っています。
レン氏をはじめとするAI研究者たちは、GoogleがAIモデルの間接的な水消費量を除外しているのは誤りだと主張している。Googleの数字はデータセンターの冷却に使用された水のみを記載しており、データセンターに電力を供給する発電所の水消費量は考慮していない。「Googleのクエリ1件あたり5滴という水は、氷山の一角に過ぎません」と、持続可能性研究者のアレックス・デ・フリース=ガオ氏は述べている。
専門家たちは、GoogleのAIモデルの二酸化炭素排出量に関する数値にも批判的な見方を示している。Googleは市場ベースの排出量データを使用しているため、電力証書や炭素クレジットを除外できるとされている。そのため、この数値はAIモデルが実際にどれだけの二酸化炭素を排出しているかを示していない。
この記事はもともと当社の姉妹誌 PC för Alla に掲載され、スウェーデン語から翻訳およびローカライズされました。
著者: Kristian Kask、PCWorld寄稿者
クリスチャンはガジェットとゲームに情熱を注いでおり、主に姉妹サイトであるM3とAllaのPCでニュース記事を執筆しています。また、ゲームアクセサリを中心とした製品のテストや、Foundryネットワークの記事の翻訳も行っています。