USB 3.0が顔が溶けるほど速いと思ったら、次に来るUSBのファイル転送速度を一度試してみて下さい。木曜日、USBプロモーターグループはUSB 3.1の最終仕様を承認したと発表しました。USB 3.0の5Gbpsの転送速度を10Gbpsへと倍増させる技術革新です。まさに「SuperSpeed USB」です。
USB 3.1 を念頭に特別に構築されたハードウェアを使用しない限り、10Gbps の速度をフルに活用することはできませんが、新しい仕様は USB 3.0 および USB 2.0 と下位互換性があるため、現在使用しているすべての USB コードとアクセサリは USB 3.1 対応デバイスで問題なく動作します。

しかし、すぐに驚異的な速度が実現するとは期待できません。最終仕様の公開は重要な一歩です。Intel、AMD、その他の企業がこの規格をサポートするチップの開発に着手できるからです。しかし、新技術の導入には時間がかかり、USB推進団体は今年初め、10Gbps対応デバイスの市場投入は2014年後半になると予想しています。
稲妻に乗る

USB 3.1の登場は何ヶ月も先になるかもしれませんが、10Gbpsの転送速度を誇るIntelのThunderboltプロトコルは既に実用化されています。さらに、間もなく登場するThunderbolt 2では、転送速度が2倍の20Gbpsへと飛躍的に向上し、4K解像度の映画を再生しながら同時に4K動画ファイルを転送することが可能になります。
それでも、Thunderboltは市場で苦戦を強いられています。その理由とは?Acerの広報担当者は、同社がThunderboltではなくUSB 3.0に注力するという最近の決定について説明しながら、その状況を的確にまとめています。
「USB 3.0は、価格が安く、同等の帯域幅を提供し、携帯電話などのデバイスの充電が可能で、アクセサリや周辺機器のインストールベースも大きい」と広報担当のルース・ロシーン氏は述べた。
実際、ThunderboltケーブルやアクセサリはUSB 3.0搭載機器に比べて非常に高価であり、Intelの技術はまだ多くのデバイスに搭載されていません。USBサポートは事実上、どこにでも普及しています。
しかし、Thunderboltの苦境は全く別の話です。USBはほとんどのユーザーにとって十分すぎるほど優れており、USB 3.1の最終仕様がリリースされれば、さらに良くなるでしょう。(実際、2倍良くなるでしょう。)さて、100ワットの充電電力を供給できる極太のUSBケーブルが登場してくれれば良いのですが…