ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、AT&Tは自社ネットワークにおけるiPhoneの接続問題を解決するため、Appleのエンジニアに無線ネットワークのマスタークラスを実施したという。しかし、これはまだ話の半分に過ぎない。AT&Tは自社ネットワークの改善にも多大な努力(と資金)を注いでいると述べている。
米国のiPhoneユーザーは、Appleのスマートフォンが2007年に初めて発売されて以来、AT&Tのネットワークについて不満を訴えてきた。そして、iPhoneが欲しいならAT&Tが唯一の選択肢だった。Appleは米国でこのキャリアと独占契約を結んだからだ。
しかし、AppleがAT&Tとの独占契約を間もなく終了し、人気スマートフォンのVerzion版を発売するという(長年の)噂を受け、AT&Tはユーザー満足度向上のため、ネットワークの強化に注力している。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、iPhoneユーザーエクスペリエンス向上の一環として、AT&TはAppleと協力してネットワーク負荷の軽減に努めたという。

AT&Tは、Appleのカリフォルニアオフィスに社員を派遣し、Appleのデザイナーに無線ネットワークの短期集中講座を開講したと報じられており、これがきっかけで両者は定期的に会合を持つようになった。その結果、ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、iPhoneは最寄りの携帯電話基地局を探したり、テキストメッセージを確認したりする際に、AT&Tのネットワークへの負荷を軽減したという。
AT&TはAppleとの協力に加え、自社ネットワークの改善にも取り組んだと報じられています。いわゆる「100日ネットワーク改善計画」の一環として、AT&Tはトラフィック処理能力を向上させるために新たなネットワーク帯域を追加し、オフィスビルの受信状態を改善するために多くの場所でアンテナの位置を変更しました。
しかし、AT&Tがネットワークを大幅に改善するというニュースは驚きではない。Appleは2007年以降、毎年6月に新型iPhoneを発表しており、今年も例外ではないだろう。AppleとAT&Tの独占iPhone契約がいつ終了するかは不明だが、今夏のモデルがAT&T独占モデルとしては最後になるかもしれないという声もある。
これにVerizon向けのiPhoneが登場するという憶測が絶えないことを加えると、AT&Tがネットワークの改善に尽力している理由が明らかになります。ところでAT&Tさん、もう一つ質問があります。昨年約束したiPhoneのインターネットテザリングはどこへ行ってしまったのでしょうか?