MicrosoftのInternet Explorerにとって、今年は好調な年でした。Net Appsの最新データによると、IEは12月にわずかな伸びにとどまりましたが、全体としては2011年から反転し、2012年には失った市場シェアをかなり取り戻しました。
まず、前年を振り返ってみましょう。Internet Explorerは2011年初頭、ブラウザ市場の58.35%を占めていました。しかし、2011年末までにGoogle Chromeブラウザがその市場シェアのかなりの部分(Firefoxからも少し)を奪い、Internet Explorerのシェアは6ポイント以上急落し、わずか51.87%となりました。

この減少の大きな要因は、Microsoft が Internet Explorer 9 で明確な一線を引くことを決定したことと、ユーザーに Internet Explorer 6 の使用をやめるよう積極的に働きかけた同社のキャンペーンです。IE6 は 11.9% から 7.33% に減少しましたが、Internet Explorer 9 は Windows XP と互換性がないため、IE 6 から切り替えた多くのユーザーは IE8 か他のブラウザのいずれかを選ばざるを得ませんでした。そして、ほとんどの場合、他のブラウザが勝利したようです。
Internet Explorer 8も急激にシェアを落とし、35%以上から27%強にまで落ち込みました。しかし、IE9の成長はIE8のシェア喪失を十分に補いました。Windows VistaとWindows 7に限定されていたにもかかわらず、IE9は2011年に0.52%から11.48%へと急上昇しました。
IE9 で Windows XP を避けたのは Microsoft にとって賭けだったが、2012 年に多くの企業や消費者が Windows XP から Windows 7 に切り替えたため、その賭けは成功した。IE8 は 2012 年に 4 パーセント ポイント以上下落したが、IE9 はその 2 倍以上の伸びを示し、10 パーセント ポイント近く上昇して年を終えた。

2大ライバルのFirefoxとChromeは2012年には苦戦を強いられました。FirefoxとChromeは、わずかではあるものの、シェアを落としました。FirefoxとChromeのシェア低下の大部分はInternet Explorerによるものとみられますが、SafariとOperaも市場シェアをわずかに伸ばしました。
ついにWindows 8とInternet Explorer 10が登場しました。IE10ではMicrosoftがWindows Vistaさえも排除するという境界線を引いてしまいましたが、Windows 7が市場シェアを伸ばし続け、Windows XPが衰退傾向にあることを考えると、2013年もInternet Explorerが勢いを増す可能性は十分にありそうです。また、Internet ExplorerはMicrosoft Windows限定であるため、その成功はWindowsオペレーティングシステムの強さを証明していると言えるでしょう。