画像: マーク・ハックマン / IDG
Intelは、第9世代「Coffee Lake Refresh」デスクトッププロセッサの製造を中止し、強力なCore i9-9900Kを筆頭とするチップファミリーの寿命を終えることを正式に通知した。
12月7日、Intelは製品変更通知(PCN)117911-00(PDF)を発行しました。これは、数十種類のIntel第9世代プロセッサのサポート終了を通知するものです。これには、箱入りのIntel Core i9-9900KからCore i7-9900KF、i9-9900KFまで、あらゆる製品が含まれます。このPCNにより、当該世代のIntelプロセッサはすべて販売終了となりますが、販売はしばらく継続されます。Intelのサポート終了手続きは今後1年間で行われ、最終出荷は来年12月に終了します。ただし、顧客は2021年6月以降、これらのプロセッサを購入できなくなります。また、3月から段階的にIntel担当者への最終注文受付が開始されます。
Intelの第9世代デスクトップおよびモバイルプロセッサは、Core i9-9900Kで注目を集めました。PCWorldは、同世代で最速のデスクトッププロセッサであると同時に「最高のゲーミングCPU」と評しました。このプロセッサは、AMDの「Zen+」アーキテクチャを採用したAMD Ryzen 7 2700Xと競合しました。当時、Ryzenは勢いを増していましたが、後継機であるRyzen 5000が現在享受している高い地位には達していませんでした。
Intelの第9世代Coreプロセッサは、14nmプロセス技術へのIntelの果てしない愛に終止符を打ったことでも知られています。Intelの製造ラインは過酷な負荷にさらされたため、欠陥のあるCPUを内蔵したプロセッサでさえ廃棄せず、既にディスクリートGPUを所有しているユーザー向けに、GPUなしの「F」チップとして販売しました。
Intelはすぐに10nmプロセスに移行し、第10世代Coreチップをリリースしました。AMDはZen 2に移行し、これによりAMDはIntelに直接挑戦する道を歩み始めました。第9世代Coreチップに関しては、今や歴史に残るバーゲン品の時代へと突入するでしょう。