
Opera Softwareは、スマートフォンブラウザの次期バージョンとなるOpera Mobile 9.7が、これまでで最も高速で標準に準拠したものになると発表しました。Opera Mobile 9.7は、Windows Mobile 6.1デバイス向けのパブリックベータ版として5月にリリースされる予定ですが、リリース時にはWindows Mobile 6.5もサポートされます。
ラスベガスで開催中のCTIAで展示されているOpera Mobile 9.7は、昨年リリースされた前リリースのOpera Mobile 9.5をベースにしています。Operaデスクトップブラウザのバージョン10に搭載されたOpera Prestoレンダリングエンジンの最新バージョン(2.2)をベースにしています。
新バージョンは、ブラウジングを高速化する圧縮サービス「Opera Turbo」をサポートします。Opera社によると、新しいモバイル版は前バージョンより25%高速化されています。また、新しい標準規格への対応も強化されており、Opera社によるとバージョン9.7は、Web標準規格との互換性を検証するAcid3テストに合格した初のモバイルブラウザです。

とりわけ、オフラインでも動作し、Google GearsなどのWebサービスをサポートします。Opera Mobileは、Windows Mobile版Internet Explorerよりも概ね優れています。Windows Mobile版Internet Explorerは、モバイル版を持つサイトをデスクトップ版ページへと誘導する機能が欠けているようですが、Opera Mobileはこの点において優れています。