
中国政府が支援するウェブフィルターのメーカーは、そのプログラムが外国のソフトウェアからコピーされた可能性があると主張する米国の研究者に対し、法的措置を取る予定だと国営メディアが報じた。
ミシガン大学の研究者による報告によると、「Green Dam Youth Escort(グリーン・ダム・ユース・エスコート)」と呼ばれるこの中国のプログラムは、米国に拠点を置くSolid Oak Software社製のフィルター製品から取得したブラックリストを使用しているようだ。中国政府は、7月1日以降に中国で販売されるすべてのPCにこのプログラムのコピーを配布するよう命じた。
「グリーンダムに対する否定的なコメントや攻撃は意図的なものだと思う」と、グリーンダムを設計した会社のゼネラルマネージャー、ブライアン・チャン氏は月曜日にチャイナ・デイリーに語った。
「誰かのソフトウェアをクラックしてその詳細を公開することは、企業秘密であり、責任ある行為ではない」と張氏は語ったと伝えられている。
同紙によると、張氏は米国のプログラム「サイバーシッター」からプログラミングコードを盗んだことを否定したが、両プログラムは主にポルノをフィルタリングするため、類似したブラックリストを持っている可能性があると述べた。
張氏の会社である金輝コンピュータシステムエンジニアリングが計画している法的措置の詳細は、報道には記載されていない。張氏は、自身のプログラムはサイバーシッターと同様に、親を対象としていると述べた。
中国は、グリーンダムはインターネットポルノをフィルタリングすることだけを目的としているとしているが、このプログラムは中国でカルトとして禁止されている精神運動である法輪功のような政治用語に言及するウェブサイトもブロックしている。
米国の報告書によると、Green Damには、CyberSitterウェブサイトの禁止コンテンツリストにリンクする設定ファイルが含まれている。また、このプログラムには、2004年に暗号化されたCyberSitterのニュース速報と、CyberSitterのブラックリストを参照するセットアップファイルも含まれているという。
張氏と彼の会社である金輝コンピューターシステムエンジニアリングへの電話は月曜日の夕方には応答がなかった。