グーグルプラスがフェイスブックからソーシャルネットワーキングのリーダーの座を奪うには、グーグルは継続的にイノベーションを提供し、フェイスブックはサイトを劣化させる必要がある、とインターネット界の重鎮でフェイスブックの株主でもあるショーン・パーカー氏は月曜日に語った。

これら2つのことが実現しない限り、Google+がFacebookにとって現実的な脅威となることは非常に難しいだろうとパーカー氏はWeb 2.0サミットで語り、カンファレンス共同議長のジョン・バテル氏や出席者からのステージ上での質問に答えた。
「フェイスブックは大失敗し、グーグルは何か本当に賢いことをしなくてはならない」とナップスターとプラクソの共同創業者でスポティファイの投資家でもあるパーカー氏は語った。
Facebookの挑戦
現状では、Facebook がソーシャル ネットワーキングのリーダーの地位から MySpace を奪ったときのように、Facebook ユーザーの大半がソーシャル グラフを Google+ に切り替える動機が十分ではない、と同氏は述べた。

「ネットワーク効果と競争するのは難しい」とパーカー氏は語った。
同氏の見解では、Facebook の最大の問題は、多くの人が感じているようなプライバシーへの懸念ではなく、むしろ友人が配信するコンテンツの「過剰」をユーザーが管理するのに役立つツールや機能が不足していることである。
パーカー氏は、Facebook は友人を小さなグループに分割し、コンテンツの流れを管理する最近の機能を導入して正しい方向に進んでいるが、さらに多くのことを行う必要があると述べた。
音楽に戻る
スポティファイの支援者、顧問、取締役としての関わりについて尋ねられると、パーカー氏は、この音楽ストリーミングサービスは、レコード会社が訴訟で打ちのめした先駆的な音楽共有サービスであるナップスターで始めたことを終わらせるチャンスだと語った。
スポティファイは大手レコード会社や数百の独立系レコード会社からライセンス契約を獲得し始めており、将来的にはユーザーが自身の音楽をサービスにアップロードできるピアツーピアの共有モデルを導入する可能性があると同氏は述べた。
例えば、人々が自分たちで制作したライブコンサートの録音をアップロードすることは可能だが、そうなった場合、レーベル側がそれを許可する法的モデルが存在するだろう、と彼は述べた。
パーカー氏は新事業についてコメントを控えたが、その名称が「エアタイム」になることは認めた。また、自身とフェイスブックのCEO、マーク・ザッカーバーグ氏が最近スポティファイをめぐって激しい口論になったとの報道を否定した。