YouTubeは、3D技術の普及を阻む大きな障壁の一つである3Dコンテンツの不足を改善したいと考えています。この動画ストリーミングサイトは、ベータ版の2Dから3Dへの変換ツールを提供することで、特別なカメラを必要とせずに誰でも簡単に3D動画コンテンツを作成できるようにしました。

YouTubeにおける3D動画は目新しいものではありません。同サイトでは映画制作者が3D動画をアップロードできるようになってはいましたが、2台のカメラを設置し、専用のソフトウェアを使って映像を合成する必要がありました。これは非常に難しく、時間のかかる作業でした。今回公開された2Dから3Dへの変換ツールは、一般ユーザーにとってはるかに便利な代替手段となります。
YouTubeの2Dから3Dへの変換ツールを使えば、アップロード後にボタンをクリックするだけで、あらゆる2D動画を3D動画に変換できます。この機能は、アップロードした動画で「情報編集」を選択し、「3D動画」を選択すると表示されます。YouTubeプロダクトマネージャーのシェナズ・ザック・ミストリー氏はブログ記事で、「3Dカメラを使えば最高の映像が得られますが、これは最高の瞬間を人々に楽しんでもらうための素晴らしい新しい方法です」と述べています。変換された動画を楽しむには、3Dメガネも必要です。
YouTubeは、アマチュア映画制作者がホームムービー制作に彩りを添えるための2つの新しいソフトウェアツールも導入しました。1つ目は「Magisto」と呼ばれる自動動画編集ツールで、動画ツールボックス内に配置されています。動画から最適なシーンを見つけ出し、音楽やエフェクト(フェード、トランジション)を組み合わせて短いクリップに仕上げてくれます。2つ目は「Vlix」と呼ばれるツールで、動画の冒頭と最後に様々なエフェクトやテキストを追加できます。
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