夜間運転の悩みの種は、コーナーを曲がる際に対向車へのヘッドライトのロービーム調整を忘れてしまうことです。しかし、マツダの取り組みのおかげで、こうした懸念はもうすぐ過去のものになるかもしれません。
マツダは、接近する車両を検知するとヘッドライトを自動調整する技術を開発しています。これにより、ハイビームを点灯したまま走行でき、他のドライバーに迷惑をかけることもありません。
他の車を検知するのは容易なことだ。マツダは既に車に搭載されているカメラとレーザーを衝突回避に活用している。この技術を展示している日本のCEATECでマツダの担当者によると、この技術は400メートル先から対向車を検知し、120メートル以上先から先行車のテールランプを検知できるという。
ヘッドライト自体は4つのLEDブロックに分かれており、それぞれ独立して点灯・消灯できます。車両検知システムが前方の車両を検知すると、その車両が通過するまで、対応するLEDブロックが消灯します。

マツダのアダプティブヘッドランプは、他のドライバーの目をくらませないようにLEDを自動的にオフにします。
ヘッドライトの自動調光機能は目新しいものではなく、BMWなどの高級車にはすでに搭載されています。これらのシステムは、小型モーターで駆動するシャッターによって、必要に応じてヘッドライトの一部を覆う仕組みです。
マツダは、この自動調光ヘッドライトシステムは機械式システムよりも安価で、目にも優しいと主張している。同社は、高級車ブランド以外の車、つまり大衆車に自動調光ヘッドライトを搭載する初の自動車メーカーになるとしている。
しかし、Ceatec のエンジニアは、それがいつ起こるかについてはまだ言及しませんでした。
マツダが取り組んでいる他の技術としては、高速道路ではドライバーがより前方の道路を視認する必要があるため、車が一定速度以上になるとヘッドライトの光軸を自動的にわずかに上げる機能などがある。また、道路脇の歩行者や動物を検知するための「ワイドディストリビューションロービーム」の追加も計画している。
これらは車のヘッドライトの進化のほんの一部に過ぎません。さらに未来的な例として、インテルとカーネギーメロン大学は、雨滴が落ちる際に光を当てないようにすることで、激しい雨や雪がドライバーにほとんど見えないようにする開発中の技術を発表しました。
東京近郊で開催されるCEATECは、日本企業が最新技術を披露する年次カンファレンスです。今週のCEATECの主要テーマは、ロボット、自動車技術、ウェアラブルコンピューティングの3つです。