マーク・ザッカーバーグは今週、Facebook上の「いいね!」、チェックイン、写真のタグに意味を持たせる「グラフ検索」の導入計画を発表しました。このサービスはまだ初期ベータ版で、広く利用可能になっていませんが、このコンセプトはFacebook上のビジネスにとって貴重な示唆を与えてくれます。
中小企業が Facebook グラフ検索からメリットを得られる 3 つの方法をご紹介します。
1. エンゲージメント
Facebookは既に、ユーザーが最も多くの時間を費やすオンラインの目的地となっています。2012年5月のレポートによると、ユーザーはFacebookを月平均8時間近く閲覧しており、これは次点のライバルの2倍以上の時間です。Facebookは登録ユーザー数が約10億人で、月間ユニークビジター数は約1億5000万人を誇ります。

では、これらの統計データはあなたにとってどのような意味を持つのでしょうか?そして、グラフ検索とどのような関係があるのでしょうか?まず、これらのデータは、顧客と繋がり、エンゲージメントを高めるプラットフォームとしてのFacebookの価値を強調しています。Facebookはオンラインで活動する上で欠かせない場所であり、ユーザーは多くの時間をそこで過ごします。グラフ検索は、Facebookユーザーにこのソーシャルネットワークに深く関わり続ける理由をさらに提供するでしょう。普段はGoogleやBingで済ませるような検索を、Facebook内で行うことで、より自分にとって関連性の高い回答を得ることができるようになるのです。
2. 研究
Facebookは既に、価値あるマーケティングデータを世界規模で蓄積する巨大なリポジトリとなっています。企業はここ数年、Facebookページや「いいね!」といったソーシャルネットワークの様々な側面をいかに活用し、顧客とのつながりを築き、競合他社に対する戦略的優位性を獲得するかを模索してきました。
Graph Searchは、Facebookから市場調査データをマイニングするための強力な新ツールを企業に提供します。企業のFacebookページに「いいね!」を押していて、特定の地域に住んでいるユーザーを検索することで、最も効果的な場所にリソースを配分するのに役立ちます。クエリに少し工夫を加えることで、企業は顧客が誰で、何を好むのかをより包括的に把握できる、様々な有用な相関関係を学習できます。
3. マーケティング
Facebook広告では、既に様々な属性に基づいた非常にきめ細かなターゲティングが可能です。地域、年齢、性別、興味関心などに基づいて広告を配信できます。
サイバー犯罪者がFacebookのグラフ検索を利用してフィッシング攻撃の潜在的な被害者をより正確に特定できるのと同様に、正当な企業もマーケティング活動をより的確なオーディエンスにターゲティングできます。確かに、グラフ検索にはプライバシーコントロールが組み込まれているため、企業が市場調査を行う際の結果は、主にユーザーが一般公開している情報に基づくものになります。しかし、多くのユーザーはセキュリティコントロールの存在を知らない、面倒くさがる、あるいは単に気にしないといった状況です。そのため、グラフ検索には貴重な情報が数多く含まれています。