
サムスンに対する大規模な特許侵害訴訟に勝利して笑みを浮かべるアップルは、今度はライバル社の最も売れている製品のいくつかをターゲットにしている。
両社間の法廷闘争は、金曜日、カリフォルニア州連邦裁判所への書類提出により新たな展開を見せた。
アップルが2月にサムスンに対して起こした訴訟に追加されたデバイスは、Galaxy S IIIとその特別Verizonエディション、Galaxy Note、Galaxy Note 10.1タブレット、そしてGalaxy S IIの基本版とキャリア非依存版の両方である。
2月の訴訟では、Galaxy Nexusスマートフォンの米国での販売が既に禁止されているが、この差し止め命令は控訴中である。Appleは、金曜日に裁判所に提出した修正訴状の中で、Galaxy S IIIをはじめとするデバイスについても同様の販売禁止を求めている。
2月の訴訟で侵害されたとされる特許は、2011年4月に提起された訴訟の特許とは異なる。この訴訟では陪審員が8月24日にアップルに対しサムスンを相手取り10億5000万ドルの損害賠償を命じた。
Galaxy S IIIはサムスンにとって爆発的なベストセラーとなっている。発売から2ヶ月で、世界販売台数が1,000万台を突破した。米国での販売禁止は、このスマートフォンの成功に水を差すことになるだろう。


一方、こうした禁止措置の脅威により、米国では同機種の人気がこれまで以上に高まっているようだ。サムスンに対する陪審評決が発表された先週末、ある証券アナリストが実施した調査によると、ギャラクシーS IIIは飛ぶように売れ、多くの販売店で売り切れとなっている。
修正された訴状におけるアップルの主張は、サムスンに対するすべての特許訴訟で主張したものと同様である。
「サムスンはアップルの革新的な技術や製品、機能、デザインを組織的にコピーし、アップルから市場シェアを奪おうとして、侵害デバイスを市場に氾濫させてきた」とiPhoneやiPadのメーカーは主張している。
「サムスンは、独自の製品開発を追求する代わりに、エレガントで独特なユーザーインターフェースの製品デザインを備えたアップルの革新的な技術を盲目的にコピーし、アップルの貴重な知的財産権を侵害した」とアップルは述べている。
フリーランスのテクノロジーライター John P. Mello Jr. と Today@PCWorld を Twitter でフォローしてください。