グリッチは死ぬには美しすぎた。
2012年後半に、この風変わりな大規模多人数同時参加型オンラインゲーム(MMO)が終了した際、GlitchのフロントマンでありTiny SpeckのCEOであるスチュワート・バターフィールド氏は、Glitchのアセットをパブリックドメインとして公開する構想を練っていたと私に語ってくれました。それからほぼ1年後、Tiny Speckは1万点以上のアート作品、アニメーション、そしてコードを、権利留保なしのクリエイティブ・コモンズ・ライセンスの下で公開しました。

Creative Commons CC0 1.0 Universalは、クリエイターがコンテンツを自由に活用できる、非常に寛容なライセンスです。Tiny Speckがゲームを締めくくった上品な方法に倣い、Glitchのウェブサイトでは、開発者に対し、コンテンツの活用方法について次のようなアドバイスを提供しています。「良いことに使ってください。」
アセットには、アバター、アイテム、NPC、ロケーションアート、オーバーレイ、AndroidクライアントとFlashベースのブラウザクライアントのソースコードが含まれます。Glitchのロゴと商標は取得できません。
今のところ、アセットの大部分はAdobe Flash CS5を必要とするため、Flash開発者がこれを最大限活用できるでしょう。ただし、Glitchのサイトには「これらのファイルを使って作成されたプロジェクトへのリンクは、公開され次第掲載します」と記載されています。Adobeにあまり興味がない方でも、昨年バターフィールド氏と会話した直後にリリースされた、限られた数のアートワークとアニメーションGIFを自由に試すことができます。
Tiny Speckは、現在ベータ版となっている同社の最新プロジェクト、チームコミュニケーションソフトウェアSlackのプロモーション活動と並行して、Glitch関連の小ネタを公開してきました。今年初めには、ゲームデザイナーのレジェンドである高橋慶太氏による200点のスケッチを「Keita's Quick Ideas」として公開しました。恐竜の食道を通ってゲーム世界「ウル」の端から端まで移動するといった高橋氏のアイデアのいくつかは、ゲームに採用されました。ステップシーケンサーなどは、他の小規模なプロジェクトにも影響を与えました。

Tiny Speckは、これらのアセットを公開することで、非常に誠実な対応をしています。特に条件は付いていませんが、ウェブサイトには、アセットが公開されているglitchthegame.comへのリンクと、必要に応じてTiny SpeckとSlackへの感謝の気持ちを記載してほしいと書かれています。