
サムスンのスマートフォン「ギャラクシー・ネクサス」は、連邦控訴裁判所が同社に対し同端末の販売禁止処分の一時的な猶予を認めたため、米国での販売が継続される。
この携帯電話の販売禁止は、ギャラクシー・ネクサスのデザインがアップルが所有する特許を侵害しているというアップルの主張を認めた下級裁判所によって下された。
サムスンはこの禁止措置に対し控訴している。控訴審裁判所である米国控訴裁判所は、この禁止措置を一時的に差し止めた。同裁判所は月曜日、サムスンの控訴を審議する間、この禁止措置の執行猶予を継続する決定を下した。控訴裁判所は、サムスン側の禁止措置差し止めの主張を審理するため、8月20日に審理を予定している。
背景

この禁止措置は、アップルが2012年2月にサムスンを相手取って起こした訴訟に端を発している。この訴訟は、今週審理が始まった両社間のより大規模な特許訴訟とは別のものだ。
知的財産アナリストのフロリアン・ミューラー氏によると、控訴裁判所が今回の一時的な禁止措置をいつまで有効にするかは誰にも分からないという。
「今日の命令は、差し止め請求の保留期間がいつ終了するかを示していない」と彼はフォス特許ブログに書いた。
「基本的に」とフォス氏は続けた。「裁判所は、十分な情報を入手し、十分な検討時間を得たと判断した時点で、いつでも申立てを審理すると決定することができます。裁判所は、陳述書提出後、あるいは審理後に決定を下す可能性があります。」
しかし彼は、「販売の中断はサムスンにとって、差し止め命令の延長がアップルに与える損害よりも明らかに大きな損害であることを考えると、控訴手続きの残りの間、差し止め命令を延期するのが理にかなっているだろう」と主張している。
ギャラクシー・ネクサスの米国での販売禁止は、今週始まったサムスン対アップルの裁判も裁判長を務める米連邦地方裁判所のルーシー・コー判事によって6月末に命じられた。
フリーランスのテクノロジーライター John P. Mello Jr. と Today@PCWorld を Twitter でフォローしてください。