
2000年前、ギリシャ人は天体の運行を計算する装置、現在「アンティキティラ島の機械」と呼ばれるコンピューターを製作しました。何世紀もの間海の底に眠っていたこの機械は、1901年に引き上げられ、最近まで科学者たちを困惑させていました。ニューサイエンティスト誌によると、今年、デザイナーのアンドリュー・キャロル氏がレゴブロックを使ってこのコンピューターの最初の動作可能なコピーを製作したそうです。
アンティキティラ島の機械は、おそらく史上初のコンピューターと言えるほど、途方もなく複雑です。複雑な歯車の連なりは天体の日食を正確に表示することができ、レゴのレプリカはオリジナルと全く同じように動作します(何世紀もの間海中に沈んでいた木材と歯車でできた機械なので、私たちが推測できる限りではありますが)。機械の機能解明には、高解像度のX線断層撮影(あらゆる種類の透過波を用いて断層画像を撮影する技術)が用いられました。
これほど複雑なものを作るのに必要な技術と宇宙への理解には、いつも驚かされます。レゴという驚異のブロックを使って、これほどの驚異を細部に至るまで再現するというのは、まさにその創意工夫への敬意と言えるでしょう。レゴテクニックのパーツを使って作ったのですが、正直に言うと、ウェブサイトに掲載されているバケットローダーほど精巧なものを作った記憶はありません。ましてや2000年前のギリシャ占星術コンピューターなんて、想像もつきません。
私たちは、これを構築したアンドリュー・キャロル氏と、このプロジェクトを彼の目の前に突きつけたジャーナリストのアダム・ラザフォード氏に、心から敬意を表します。
[ニューサイエンティスト]
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