Googleは最近、Chromeの新バージョンをリリースしました。このバージョンには、新しいパスワード同期機能、同期データの暗号化、改善された設定インターフェースに加え、JavaScriptの速度が66%向上しています。また、マルウェアがシステムの他の部分とやりとりするのを防ぐChromeのサンドボックス機能が改良され、Adobe Flash Playerも含まれるようになり、セキュリティも強化されています。
すでに Chrome を使用している場合は、すぐに新しいバージョンに自動的に更新されるはずです。
その間、Google Chrome 10 の安定版リリースのハイライトをご紹介します。
新しい設定インターフェース

ブラウザの設定にアクセスする際、右上隅のレンチアイコンをクリックし、「オプション」(Macの場合は「環境設定」)を選択すると、ポップアップウィンドウではなく、別のブラウザタブで設定が開くようになりました。これにより、設定画面の操作が容易になり、開いている他のアプリケーションウィンドウに埋もれてしまうフローティングブラウザウィンドウを気にする必要がなくなります。

新しい設定タブには、左側のナビゲーションパネルに検索ボックスが追加され、キーワードに基づいて特定の設定をすばやく見つけることができます。例えば、ブラウザのCookieに影響を与えるブラウザ設定を検索しているとします。検索ボックスに「Cookie」と入力するだけで、設定タブのメインセクションに該当するすべての設定が表示され、検索語がハイライト表示されます。ただし、この機能の唯一の欠点は、キーワードフラグによって設定の一部が隠れてしまい、上の画像のようにフラグの下にある内容が読み取れなくなることです。
設定カテゴリ(基本、パーソナル、高度な設定)間を移動すると、オムニバーのリンクアドレスも変化します。これにより、特定の設定カテゴリをブックマークしておけば、後ですぐにアクセスできます。電話やIMでブラウザの設定方法を誰かに教えたい場合、変更が必要な設定への移動方法を説明する代わりに、ブラウザに貼り付けるリンクを送信することもできます。新しいバージョンのChromeをご利用の場合は、「chrome://settings/advanced」をChromeのアドレスバーに貼り付けて、リンク機能をお試しください。
現在、Chromeの主要設定カテゴリには、「基本」「パーソナル」「詳細設定」の3つの基本リンクしかありません。Googleが将来的に統合を強化し、「プライバシー」「ウェブコンテンツ」「ホームページ」といった特定の設定へのリンクが利用できるようになることを期待しています。
同期と暗号化

Chromeの新バージョンでは、ブラウザのデータ同期機能にパスワード管理機能が追加され、複数のパソコンで同じChrome設定にアクセスできるようになりました。現在、Chromeではウェブアプリ、自動入力設定、ブックマーク、拡張機能、パスワード、設定、テーマを同期できます。
Googleは、保存したパスワードをハッキングされた場合でも保護できる、パスフレーズベースの新しいデータ暗号化機能も追加しました。Chromeの暗号化機能がパスワードのみを保護するのか、それとも同期されたデータすべてを保護するのかは不明です。Googleは同期機能で使用している暗号化規格についても言及しておらず、「Googleアカウントのパスワードから生成された暗号鍵を使用する」とのみ述べています。データの暗号化には、Googleアカウントのパスワードまたは任意のパスフレーズを選択できます。LastPassなどのアプリを使用して独自のパスワードを生成することも、こちらのようなオンラインパスワード生成ツールを使用することもできます。データを暗号化するには、「chrome://settings/personal」にアクセスし、「同期」の指示に従ってください。
Google Sync でパスフレーズを使用する場合、Google Sync を有効にしたすべてのパソコンでデータにアクセスするには、そのパスワードを使用する必要があります。パスワードを紛失または忘れた場合は、Google ダッシュボードから Sync をリセットする必要があります。これにより、Google のサーバー上の同期データはすべて消去されますが、デスクトップ上のデータは消去されません。そのため、リセット後に複数のパソコン間でデータを取得するには、Google Sync を再度有効にする必要があります。
Google のブラウザを試してみたい場合は、ここから Chrome の最新バージョンをダウンロードできます。
Google Chrome の新しい設定インターフェース:
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