Office ドキュメントを OneDrive ではなく Dropbox に保存したい場合、Microsoft ではそれが完全に許可されています。
Officeのモバイルアプリまたはウェブサイトをご利用の場合、Microsoft独自のOneDriveサービスに加え、Dropboxがオプションのストレージ場所としてまもなく表示されます。ユーザーはOfficeアプリ内からDropboxの共有リンクを生成できるようになります。DropboxアプリからもOfficeにリンクできるため、ユーザーはドキュメントを編集し、変更内容をクラウドに保存できます。
この新機能は、数週間以内にiOSとAndroidに、そして2015年前半にはWebにリリースされる予定です。Microsoftのプレスリリースによると、DropboxはWindows Phoneとタブレットでもアプリを提供する予定です。なお、非公式のDropbox模倣アプリは既に存在しますが、そのほとんどは中程度の品質です。

Dropbox は、OneDrive やローカル ストレージと並んで、Office のモバイル アプリの新しい保存場所になります。
今回の発表では、DropboxとOfficeのデスクトップ版の連携については何も言及されていませんが、これにはいくつかの理由が考えられます。まず、MicrosoftはOffice 16についてあまり語っておらず、来年末までリリースされない可能性もあります。さらに、Dropboxをストレージの保存場所として追加することは、すでにちょっとした調整で可能です。
これがなぜ重要なのか: Microsoftが競合するクラウドストレージサービスを独自に展開していることを考えると、今回の提携は予想外のことでした。しかし、Microsoftが指摘しているように、Dropboxにはすでに350億以上のOfficeファイルが保存されています。両社は、これらのファイルへのアクセスと編集を容易にすることが目標だとしています。また、Dropbox for Businessユーザーが新機能を利用するにはOffice 365が必要となるため、この提携はOneDriveがなくても、Microsoftのサブスクリプションビジネスを支える上で間違いなく役立つでしょう。
一部の識者が指摘しているように、MicrosoftがDropboxに対して新たに友好的な姿勢を見せたのは、競争上の動きでもあるかもしれない。今年初め、BoxはOfficeドキュメントをWebに埋め込み可能なHTML5に変換する方法を導入し、Officeとの直接統合を目指す従来の戦略から距離を置いた。(追記: BoxはOfficeとの統合に依然として関心があり、そのための新しいツールをいくつか最近開発したと明言した。)Office内でドキュメントを閲覧・編集できる機能を提供することで、DropboxとMicrosoftはそれぞれ自社のサービスを強化している。