ある報道によると、Google は、タッチスクリーンを搭載した独自のノートパソコンで Chromebook の新シリーズを締めくくる予定かもしれない。
TechCrunchが発見したChina Timesの記事によると、Googleはすでに台湾のメーカーCompalにタッチスクリーン・ネットブックを発注しているという。これまではSamsungやAcerといったChromebookベンダーが製造を発注していたが、今回はGoogleが自ら発注したため、次期Chromebookは完全にGoogleブランドになるのではないかとの憶測が広がっている。
Googleがタッチスクリーン搭載のChromebookをリリースすると考えるのは、それほど突飛な話ではない。Chromiumの開発サイトには過去にもタブレットインターフェースのモックアップが掲載されており、2011年4月にはGoogleがブラウザベースのOSのタブレット版を開発中であることを認めたが、実際に製品化されるかどうかについては明言を避けていた。

さらに、Chrome OS ウェブアプリの多くはすでにタッチスクリーンで快適に動作します。(例えば、Windows 8 タブレットで Tweetdeck の Chrome 版を試してみれば、きっと驚くはずです。)
一方、AppleのiPadの人気上昇とタッチ操作中心のWindows 8の発売により、タッチスクリーンの流行が一気に広がりました。Googleは当初、Chromebookを従来のノートパソコンと競合させると考えていましたが、今では安価なタブレット、つまり家や外出先で気軽に使えるコンピューティングデバイスに近い競合になりつつあります。タッチスクリーンを搭載することで、Chromebookの魅力はさらに高まるでしょう。
しかし、私が本当に見たいのは、モバイル重視のAndroid版ではなく、Chromeのフルデスクトップ版が動作するタブレットやハイブリッドデバイスです。Samsungの250ドルのChromebookでは、GoogleのChrome OSがARMベースのプロセッサで動作しています。これは、ほとんどのスマートフォンやタブレットに搭載されているプロセッサと同じものです。Chrome OSを搭載したタブレットとラップトップのハイブリッドは大きな飛躍にはならず、多くのウィンドウやタブを同時に操作する必要があり、モバイルブラウザでは対応しきれないような場合に歓迎されるでしょう。
China Timesの報道によると、タッチスクリーン搭載Chromebookは年末までに発売されるとのことだが、報道内容が全て現実のものとなったとしても、これは少々無理があるように思える。このデバイスはSamsungとAcerの勢いを奪うことになるだろうし、いずれにせよ年末までに残された時間は限られている。とはいえ、タッチスクリーン搭載Chromebookの登場は、実現するかどうかという問題ではなく、実現時期の問題と言えるだろう。