
研究者たちは長年にわたり、人間に近い歩行ができる二足歩行ロボットの開発に取り組んできました。ホンダのASIMOやボストン・ダイナミクスの自動バランスロボット「ペットマン」など、ある程度の成功を収めた例もあります。しかし、名古屋工業大学佐野研究室の研究者たちは、自重で推進し、長距離移動も可能な、真に自然な外観の二足歩行ロボットを開発しました。
上の写真にある歩行器は、佐野研究室のプロトタイプ3号機で、13時間かけて10万歩(15キロメートルの歩行に相当)の歩行を補助なしで達成しました。この歩行器がこれほどの性能を発揮できるのは、太もも、ふくらはぎ、足の部分が人間の体重と身長に合わせてアルミニウムから削り出されているからです。
これまで見てきた歩行器(いえ、あのウォーカーではありません)とは異なり、サノラボの歩行器はセンサー、コンピューター、アクチュエーターを一切使用していないため、機械的なプロセスは完全に受動的です。歩行器を始動させるには、軽く押すか下り坂を踏むだけで十分で、あとは慣性力で進みます。
佐野研究室の研究者たちは、「落下原理」に基づいて動作するBlueBipedという別の歩行器も開発しました。坂道を勢いよく下っていくような感覚を想像してみてください。BlueBipedは10キログラム(2.2ポンド)の荷物を積載し、時速3.3キロメートル(2mph)の速さで走行できます。DigInfoの動画では、BlueBipedを外骨格のように装着して歩行を補助する様子が紹介されており、研究者たちはこの技術の将来像として「スポーツ用具」への応用が期待されるとしています。
[名古屋工業大学 佐野研究室 [Extreme Tech および DigInfo 経由の翻訳]]
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