PCWorldの編集者として働いていた頃、PCセキュリティに関するヒントをいくつか学びましたが、生まれつきその知識を持っていたわけではありません。長年セキュリティについて執筆してきた中で、徐々に学んできたのです。また、今振り返ると恥ずかしくなるような、とんでもないセキュリティミスもいくつか犯しました。以下に、その中でも特にひどいものをいくつかご紹介します。
1. 公衆Wi-Fiネットワークで侵入された
旅行中はよく公衆Wi-Fiを使っていましたが、PCWorldでレビューしているようなVPNを使ってデータを暗号化し、PCのIPアドレスを隠していませんでした。一部のネットワークはオープンで暗号化されておらず、ハッカーがログイン情報、個人的なメッセージ、金融情報などの個人データを傍受する可能性があったにもかかわらずです。
私の知る限り、幸運にも上記の出来事には遭遇していませんが、PCの書類から電話番号が盗まれ、怪しいスパム電話帳に登録されたのではないかと疑っています。ニューヨークの空港で公衆Wi-Fiに接続して以来、ほぼ毎日、外国の番号から電話がかかってくるようになったことから判断すると、そのようです。
2. デスクトップPCを他人に開け放っておいた
長年、デスクトップPCのセキュリティについてあまりにも油断していて、Windowsを起動するためのパスワードも設定していませんでした。仕事で家を空けることが多く、家には業者が出入りすることが多く、簡単に起動して機密性の高い個人文書を盗まれる可能性があったにもかかわらずです。
幸いなことに、PCのセキュリティを強化する前にはそんなことは起きませんでした。今では、デスクトップにWindows Helloログインを常に設定して、自分だけがWindowsを起動できるようにしています。
3. アカウントをハッカーの攻撃を受けやすい状態にしてしまった
長い間、オンラインアカウントはユーザー名とパスワードだけでログインできるように設定していました。パスポート情報や出生証明書のデジタル版など、機密性の高い書類を大量に保存していたにもかかわらずです。つまり、ハッカーにとってパスワードを解読できる格好の標的だったのです。
私もパスワードを盗まれたことがあります。ノートン360デラックスのダークウェブ監視サービスによって、私のDropboxアカウントのパスワードがダークウェブ上で漏洩したことが確認されました。そのため、たとえパスワードが漏洩してもハッカーがログインできないように、できる限り多くのアカウントで多要素認証を有効にするようにしています。

Pexels:島崎空
4. 友人から借りたポータブルHDDにウイルスが感染していた
大学のグループプロジェクトでAdobe InDesignのファイルをいくつか見てほしいと友人から頼まれたのですが、ファイルが大きすぎてインターネットで送れなかったので、ありがたくHDDを譲ってもらいました。必要なファイルは入っていたのですが、ウェブアプリ「Ashampoo」の偽物が入っていて、クリックするとトロイの木馬ウイルスがPCにダウンロードされてしまいました。
幸いにも、ウイルス対策ソフトが犯人を検知し、大惨事を引き起こす前に隔離してくれました。しかし、あの事故以来、私は外国製のドライブには細心の注意を払い、おそらくウイルスに感染しているだろうと考えるようになりました。
著者: ドミニク・ベイリー、PCWorldオーストラリア編集者
オーストラリアを拠点とするドミニク・ベイリーは、筋金入りのテクノロジー愛好家です。彼のPCWorldは、主にPCゲーム用ハードウェア(ノートパソコン、マウス、ヘッドセット、キーボード)に焦点を当てています。