台湾のスマートフォンメーカーHTCは月曜日、倒産寸前で再建中の米国のクラウドゲームサービスOnLiveへの投資で4,000万ドルの損失を計上しなければならないと発表した。
HTCは台湾証券取引所への提出書類で投資損失を発表し、OnLiveが「運転資金の不足と新規資金調達の不可能性」を理由に先週末に資産再編を完了したと述べた。同社は投資に関する詳細な説明は控えた。

HTCは昨年2月、OnLiveに4,000万ドルを投資しました。これは、将来的に同社製スマートフォン向けにオンラインゲームをさらに提供していくための動きと見られていました。PC経由でインターネット経由でゲームをストリーミング配信するOnLiveは、2011年末にはAndroidタブレットとスマートフォン向けのゲームホスティングも開始しました。
しかし、米国に拠点を置く同社は、ゲームサービスの運営に伴うインフラコストの高騰により事業再編を余儀なくされ、OnLiveは利益を上げることができなくなった。同社は金曜日、匿名の新オーナーに買収され、OnLiveはサービスを継続できると発表した。しかし、この再編の一環として、数名の従業員が解雇された。

OnLive のその他の支援者には、ワーナー・ブラザース、オートデスク、マーベリック・キャピタル、AT&T、ブリティッシュ・テレコムなどが含まれる。
HTCの損失は、スマートフォンメーカーがヘッドフォン機器メーカーである米国に拠点を置くビーツ・エレクトロニクスへの別の投資を見直してから1カ月後に起きた。
HTCは当初、携帯電話のオーディオシステムを向上させるため、Beatsの過半数株式を3億ドルで取得していた。しかし、買収からほぼ1年後の7月、HTCは保有していたBeatsの株式の半分を売却し、25%の所有権を維持すると発表した。
台湾のスマートフォンメーカーであるHTCは、今回の株式売却により、Beatsはブランドを世界的に拡大するための柔軟性が高まると述べた。しかし、アナリストらは、Beatsへの投資はHTCの期待を下回った可能性が高いと指摘している。Beatsのオーディオ技術は、競合他社に対する優位性を与えるには不十分だったためだ。