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速すぎるストレージなどというものは存在しません。しかし、ハードウェアの潜在能力を最大限に発揮できないほど高速なストレージも存在します。Lexarの最新SDカードもまさにその例です。
LexarのProfessional Gold Pro SDXC Expressカードは、新しいSecure Digital 8.0規格を採用し、最大書き込み速度1GB/秒、最大読み取り速度1.7GB/秒を誇ります。しかし、現在これほどの速度を実現できるデバイスは他にないため、実際にこの速度を実現するのは難しいでしょう。
念のため言っておきますが、LexarのSDカードは、標準のSDカードスロット(アメリカの切手くらいの大きさで、高級カメラでよく使われているやつです)があれば、今でも購入して使えます。しかし、この規格が2020年5月に最終決定されたにもかかわらず、その最高速度に匹敵するカメラ、コンピューター、さらには外付けカードリーダーは存在しません。SDアソシエーションは現在、バージョン9.1の開発に取り組んでいます。
一体誰がそんな途方もない速度のカードを必要とするのかと疑問に思うかもしれませんが、答えは最大8K解像度の膨大な動画を扱う写真家やビデオグラファーです。たとえ現在の機材でカードの速度を最大限に引き出せなくても、将来のハードウェアがそれを実現する可能性が高いことを考えると、カードに投資するのは理にかなっているかもしれません。それ以外の人にとっては、速度と容量だけを求めるなら、ポータブルSSDの方がはるかに理にかなっています。

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個人的には、ドイツのIFAでLexarが発表した他のカード(Liliputingが発見)に興味があります。その中には、ステンレススチール製の「ARMOR」SDカードも含まれています。プラスチックカードは壊れやすく、大容量と驚異的な速度を誇るにもかかわらず価格が高騰していることを考えると、耐久性を強化するのは理にかなっています。(もちろん、実際に使用する際にカメラやPCに損傷を与えないことが前提です。購入前にレビューを待ちます。)
そういえば、Lexar Professional Gold Pro SDXCはいつ買えるのでしょうか?そして価格は?全く分かりません。Lexarは今回発表した新製品の発売日や価格を発表しておらず、まだ店頭にも並んでいません。発売は今年後半か2025年初頭になると思われますが、かなり高額になると思われます。
著者: Michael Crider、PCWorld スタッフライター
マイケルはテクノロジージャーナリズムのベテランとして10年のキャリアを持ち、AppleからZTEまであらゆるテクノロジーをカバーしています。PCWorldではキーボードマニアとして活躍し、常に新しいキーボードをレビューに使用し、仕事以外では新しいメカニカルキーボードを組み立てたり、デスクトップの「バトルステーション」を拡張したりしています。これまでにAndroid Police、Digital Trends、Wired、Lifehacker、How-To Geekなどで記事を執筆し、CESやMobile World Congressなどのイベントをライブで取材してきました。ペンシルベニア州在住のマイケルは、次のカヤック旅行を心待ちにしています。