リサーチ・イン・モーション社は、来月のBlackBerry 10 OSの導入に向けて準備を進める中、第3四半期の販売台数と収益が減少したと報告した。
RIMは12月1日終了の四半期で継続事業から1,400万ドル(1株当たり0.03ドル)の利益を計上した。BlackBerry携帯電話の販売台数は690万台で前四半期の740万台から減少し、BlackBerry PlayBookタブレットの販売台数はわずか25万5,000台だった。
同社は今四半期に損失を見込んでおり、顧客がBlackBerry 10の発売を控えているため、BlackBerry 7をベースにした既存製品の売上が打撃を受ける可能性があると警告した。RIMはニュースリリースで、加入者基盤の維持と普及促進のため、BlackBerry 7デバイスおよびサービスの価格インセンティブを引き続き検討していくと述べた。

RIMによれば、最初のBlackBerry 10製品は世界中の150社以上の携帯電話事業者で技術承認プログラムを受けており、120社以上の企業が同端末のベータテストに参加しているという。
RIMの四半期売上高は27億ドルで、前四半期比5%減、前年同期比47%減となった。しかし、トムソン・ファイナンシャルが調査したアナリストのコンセンサス予想である26億6000万ドルを上回った。
法人税控除などの特定要因を除いた調整後純損失は1億1,400万ドル、1株当たり0.22ドルとなった。アナリスト予想は0.35ドルの損失だった。
RIMは、1月30日にニューヨークで発表予定のBlackBerry 10に自社の将来を賭けている。何度か発表が延期されているこのOSは、同社がスマートフォン事業で確固たる地位を築く最後のチャンスだと広く考えられている。
最初の BlackBerry 10 携帯電話を販売するサービス プロバイダーは、RIM の発表イベント時に発売日を発表する予定であると、RIM の社長兼 CEO である Thorsten Heins 氏が、財務結果について話し合う電話会議で述べた。
ハインズ氏は、新プラットフォームの発売後もRIMは現行のBlackBerry 7プラットフォームの開発を継続し、同OSを搭載した新デバイスを投入する可能性もあると述べた。また、現行のBlackBerryスマートフォンの販売は、特にアジア諸国を中心に世界の一部地域で伸びていると付け加えた。
また、ハインズ氏は電話会議で、RIM は BlackBerry 10 以降、顧客が BlackBerry のセキュリティやその他のサービスを一括払いではなくメニューから選択できるようにする予定だと述べた。