ソニーは大学の授業での使用を目的とした、厚さ7ミリ未満、重さ358グラムのフレキシブル電子書籍リーダーを近々発売する予定だ。
同社のグレースケール「デジタルペーパー」デバイスは、13.3インチのタッチスクリーンを搭載しており、同社によればA4用紙(余白なし)サイズに相当する。Wi-Fi接続、4GBの内蔵メモリ、microSDメモリカードスロットを備えている。
ソニーによると、このベーシックデバイスは本物の紙を模倣することを目的としており、既存のタブレットや電子書籍リーダーに比べて機能セットははるかに少ない。PDF形式のみに対応しているが、ファイル作成や既存文書へのハイライトやメモの追加はサポートしている。

同社は、このデバイスを大学向けに販売すると述べた。ソニーは、文部科学省傘下の中央教育審議会が最近行った会合で、授業への学生の参加を促すよう求めた内容を引用した。
同社は日本のプレスリリースで、「大学で使用されている紙のテキストや教材を『デジタルペーパー』に置き換えるなど、授業の効率化や学習効果の向上を目指します」と述べた。
ソニーは、2014年3月までにこのデバイスの販売開始を目指していると述べた。同時期に、早稲田大学を含む日本の主要大学数校で実証実験を開始する予定だ。同社はこのデバイスを一般消費者向け製品ではなく「ソリューション」として販売するとしており、クラウドホスティングなどのサポートサービスと併せて大量販売される可能性が高い。
233mm x 310mmのこのデバイスには、側面にクリップで留めるペン型のスタイラスペンが付属します。画面には、ペンによる落書きやタッチを検出する電磁気技術と、その他のタップや押下を検出する光学技術が搭載されます。
このフレキシブルスクリーンは、米国に拠点を置くE Ink社によって製造される。解像度は1200×1600ピクセルで、16段階のグレースケールを表示できる。