ヤフーは自然言語処理の新興企業である SkyPhrase を買収した。これにより、さまざまなヤフー製品でユーザーのクエリやコマンドを理解する Yahoo の能力が向上する可能性がある。
月曜日に発表されたこの取引の条件は明らかにされていない。ヤフーの広報担当者によると、スカイフレーズのチームはニューヨーク市にあるヤフーのラボ事業部門に加わったという。

Yahoo Labsは、次世代の製品とサービスに注力するYahooの科学研究部門です。同部門は、ヒューマンコンピュータインタラクション、モバイル、パーソナライゼーションなど、様々な分野で活動しており、SkyPhraseの技術が具体的にどの分野に統合されるかは不明です。
明確なのは、ヤフーが自社のサービスを自然言語理解においてよりスマートにしたいと考えていることだ。スカイフレーズは買収発表の中で、Yahoo Labsへの参加により、両社は「コンピューターが人々の自然言語と意図を深く理解できるようにするという共通のビジョンの実現に向けて、引き続き取り組むことができる」と述べた。スカイフレーズにこれ以上のコメントを求めたが、すぐには連絡が取れなかった。
スタートアップ企業のウェブサイトのキャッシュ版を見ると、あるヒントが浮かび上がる。それはスポーツだ。SkyPhraseはかつて、ウェブ分析に加え、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の統計情報に関する技術も事業に含めていた。この技術は、統計情報、リアルタイムスコア、速報ニュースなどを提供するYahoo!スポーツサービスや、Yahoo!ファンタジースポーツアプリに統合できる可能性がある。
Yahoo!のファンタジースポーツアプリには、SkyPhraseの技術の恩恵を受けられる領域がいくつかあることは明らかです。例えば、同社のFantasy Sports Footballアプリでは、ユーザーは選手を選んだり、他のユーザーとチャットしたり、掲示板を確認したりできます。個人の体験に焦点を当てたモバイル製品の提供はYahoo!の明確な目標であり、同社がこの分野でサービスの改善に取り組むのは理にかなっていると言えるでしょう。
自然言語処理は、Yahooの最大のライバルであるFacebookやGoogleの成功に不可欠な、検索における重要な分野です。Facebookは今年初めに発表されたGraph Searchという独自の自然言語検索エンジンを開発中です。また、Googleはより複雑なクエリをより深く理解できるよう、検索アルゴリズムの改良に絶えず取り組んでいます。同社の最新の検索ランキングシステム「Hummingbird」は、まさにそのために設計されたものです。