ブリティッシュ・テレコミュニケーションズは、Android、検索、音楽、地図、位置情報に基づく広告など、Googleの一部の製品とサービスが同社の特許6件のうち1件以上を侵害しているとして、デラウェア州の裁判所に民事訴訟を起こした。

英国企業は木曜日、デラウェア州連邦地方裁判所にグーグルに対する差止命令と、金額は未定だが損害賠償金の支払いを求める申し立てを行った。グーグルによる特許侵害が故意かつ計画的であったことが証明されれば、賠償金は3倍に増額される可能性がある。BTはまた、陪審裁判の実施も求めている。
侵害されたとされるBTの特許には、通信ネットワークのサービス提供システム、ナビゲーション情報システム、データ記憶装置の分散ネットワークにおける位置情報の保存と検索、電気通信装置と方法、ネットワークベースの情報サービスを提供する通信ノードなどが含まれる。

BTは、Google MusicとAndroidを、通信ネットワーク向けサービス提供システムに関する米国特許第6,151,309号(訴訟ではBusuioc特許とも呼ばれる)のGoogleによる侵害の例として挙げた。この特許は、「ネットワーク制約がネットワーク間で異なるモバイル環境においてコンテンツにアクセスするためのシステムおよび方法」を対象としている。
知的財産アナリストのフロリアン・ミューラー氏は自身のブログで、多数の主要特許保有者が権利を主張しているため、ロイヤルティ支払い義務によりGoogleはAndroidのライセンスモデルを変更し、デバイスメーカーにロイヤルティを転嫁せざるを得なくなる可能性があると述べている。Androidは、オラクルやアップルを含む大企業が関与する数々の特許紛争の中心となっている。
グーグルはこの訴訟について直ちにコメントしなかった。