ValveのLinuxベースのSteamOSはまだリリースされておらず、同社のリビングルーム向け「Steam Machines」もまだリリースされていませんが、著名なゲーム開発者数社はすでにヒット作のLinux移植版を準備しています。今週は、『Metro: Last Light』と『Super Meat Boy』がオープンソースOSとしてリリースされました。
PCWorldが欠点はあるもののユニークな一人称視点シューティングゲームとして高く評価した『Metro: Last Light』が、ValveのSteam Machineプロトタイプ300台にバンドルされる。開発元の4A Gamesは、将来的にSteamOSをサポートすることを約束している。
「次世代PCハードウェアによって実現される究極の『Metro』体験をリビングルームにお届けできることに、大変興奮しています」と、4A GamesのCTO、オレス・シシュコフストフ氏は声明で述べています。「『Metro: Last Light』は、Steam OSとSteamコントローラの素晴らしいショーケースとなるでしょう。」

一方、Team Meatは、Steamでのゲーム配信3周年に合わせて、Linux版『Super Meat Boy』のリリースを決定しました。これを記念して、11月8日まで80%オフの3ドルで販売されます。『Super Meat Boy』は、時折イライラさせられる(しかし決して不公平ではない)アクションとダークなユーモアセンスが特徴で、近年のプラットフォームゲームの中でも屈指の傑作です。
ゲームパブリッシャーにLinuxのサポートを依頼することは、コンソール市場への参入を目指すValveにとって大きな課題の一つです。Steamのウェブサイトによると、Linuxで利用可能なゲームはわずか227本で、Windows版は2323本あります。これらのLinuxゲームの多くは、大手パブリッシャーではなく、小規模なインディーデベロッパーによるものです。

しかしValveは、今後さらに多くのパブリッシャーへのサポートを予定しており、1月のCESトレードショーで詳細を発表すると約束しています。また、ハードウェアパートナーによる最初のSteam Machineも発表し、来年半ばに発売予定です。Valveのウェブサイトによると、SteamOSのダウンロード版は「近日中」にリリースされる予定です。
その間に、Valveのリビングルーム向けゲーム開発のパズルは徐々に完成していくはずです。例えば、AMDとNvidiaはどちらもSteamOSに向けてLinuxドライバのサポートを強化しています。