HPのwebOSグローバル事業部門がGramという名の独立した完全所有会社として分離されるというニュースに続いて、同社は金曜日にOpen webOSのベータ版を正式にリリースした。

「8ヶ月前、私たちはwebOSをオープンソースライセンスで提供し、webOSプラットフォームの革新性をオープンソースコミュニティに提供するという野心的な計画を発表しました」とwebOSブログの投稿には記されています。「本日のベータ版リリースにより、新たなマイルストーンを達成できたことを誇りに思います。」
現在、54 個の webOS コンポーネントがオープン ソース形式で利用可能になっており、具体的には、Apache 2.0 ライセンスに基づいてリリースされた 450,000 行を超えるコードが含まれています。
一方、webOS チームは採用活動を継続しており、求人ページでは空きポジションがリストされていると投稿で発表されています。
着実な進歩
要約すると、HPは昨年8月にwebOS搭載のタブレットとスマートフォンの販売終了を発表しました。その後すぐに、この技術をオープンソース化し、開発者やメーカーがLinuxベースのOSをそれぞれの用途に利用できるようにすることを決定しました。
私はこの新しいスキームの下での webOS の戦略と可能性に興奮しており、それ以来、1 月の Enyo 2.0 のリリース、それに続く Isis ブラウザーのリリースなど、作業は着実に進んでいます。
グラムの立ち上げは、この取り組みに新たな生命が吹き込まれる兆しとなるかもしれない。
2つのビルド環境
さて、この最新の動きとして、昨日のリリースでは開発者向けに 1 つではなく 2 つのビルド環境が提供されます。
HPのブログ記事では、「当社のデスクトップビルドは、新機能の導入と最先端のオープンソース技術の統合により、webOSのユーザーエクスペリエンスを向上させる理想的な開発環境を提供します。開発者は、強力な開発マシン上であらゆるデスクトップツールを利用できるようになります。」と説明されています。
このビルドには、Ubuntuデスクトップでこれまでリリースされたものの多くが組み込まれています。また、多くのサードパーティ製Enyoアプリもサポートされています。
ARMエミュレータ
一方、新しいOpenEmbeddedビルドでは、「db8やnode.jsなどのコアサービスを実行できる」ARMエミュレータが提供されるとチームは説明しています。「System Managerを起動し、webOSの完全なエクスペリエンスを提供するOE Coreイメージの開発に積極的に取り組んでいます。」
HPは来月リリース予定のOpen webOSの今後の計画について発表すると約束しています。それまでに何か情報があれば、またお知らせします。