フィーチャーフォンは依然としてスマートフォンを大きく上回っていますが、スマートフォンが主流となり、なくてはならない存在になるにつれ、その差は縮まりつつあります。クラウドコンピューティングのビジネス電話システムプロバイダーであるRingCentralによる最新の調査では、ビジネスプロフェッショナルがスマートフォンにどれほど依存しているかが明らかになりました。

「この調査は、スマートフォンがビジネスにおいて果たす重要な役割を浮き彫りにしています。ビジネスプロフェッショナルがこれらのデバイスに抱く情熱は、私たちの働き方の大きな変化を反映しており、新たな現実として、企業はモビリティとプロフェッショナリズムのどちらかを選ぶ必要がなくなりました」と、RingCentralのCEOであるVlad Shmunis氏は述べています。
この調査には、興味深い、あるいは警鐘を鳴らすような結果がいくつも出ています。例えば、朝の一杯のコーヒーをスマートフォンよりも上位に挙げたのはわずか17%でした。さらに驚くべきは、ビジネスパーソンにとって最もなくてはならないものとして、スマートフォンが親密な人間関係と並んで40%に上ったという事実です。
少し考えてみてください。ビジネスプロフェッショナルは、配偶者と同じくらいBlackBerry、Droid、iPhoneに依存しています。言い換えれば、どちらかを選ばなければならない場合、ビジネスプロフェッショナルの40%は決断に迷うかもしれません。
調査のその他の主な結果は次のとおりです。
— 回答者の大多数 (79%) は、オフィスの電話や自宅の電話と比較して、ビジネスを行うために最もよく使用する電話としてスマートフォンを挙げています。
スマートフォンはコンピューターにも浸透しつつあり、回答者の34%が仕事でコンピューターよりもスマートフォンを利用していると述べています。実際、スマートフォンを持っている人は出張時にノートパソコンを持っていかないという回答も7%に上ります。
調査によると、スマートフォンはビジネスプロフェッショナルにとってコミュニケーションの中心となっています。回答者の5人中4人近くがスマートフォンを主なビジネスフォンとして使用しているだけでなく、ほぼ半数が電話によるコミュニケーションの3分の2以上をスマートフォンに依存しています。
スマートフォンがPCに取って代わることは決してありませんが、旅行時には十分な代替手段となることは間違いありません。本質的に、スマートフォンは携帯可能なフォームファクターに収まった完全なコンピューティング環境です。回答者の7%と同様に、私も短期出張の際にはノートパソコンを家に置いてきました。スマートフォンでメールやウェブサーフィン、FacebookやTwitterを利用できるからです。スマートフォンについて本を書くほどではありませんが、空港のTSA(運輸保安局)の保安検査場での手間や、余分な機内持ち込み手荷物を持ち歩く必要もなく、その目的を果たしてくれます。
モバイルコンピューティングプラットフォームとしてのスマートフォンにとって最大のハンディキャップは、その超小型フォームファクタです。利便性と携帯性という点では大きなメリットがありますが、その代償として、小さなキーボードと小型ディスプレイが、メールのチェックやインスタントメッセージでの簡単なチャットといった「実質的な」作業以外を不可能にしています。
Apple iPadや近日発売予定のHP Slateといったタブレット端末、そして今年発売される数々のタブレット端末は、そのギャップをある程度埋めています。スマートフォンに近い利便性と携帯性を備えながら、サイズと生産性は従来のノートパソコンに近いものとなっています。
それでも、スマートフォンはビジネスプロフェッショナルにとって24時間365日、常に身近な存在です。オフィスでも、ビーチでも、ランチに出かけても、野球観戦中でも、渋滞中でも、スマートフォンはほぼ常にそこにあります。モバイルビジネスコンピューティングの覇権をめぐってタブレットがノートパソコンに挑みつつあるとしても、スマートフォンは今後も重要かつ欠かせないビジネスツールであり続けるでしょう。
トニー・ブラッドリーは、 『Unified Communications for Dummies』の共著者です。彼のTwitterアカウントは@Tony_BradleyPCWです。Facebookページをフォローするか、[email protected]までメールでご連絡ください 。