マイクロソフトは、エンタープライズ向けソーシャルネットワーキング企業LinkedInを262億ドルで買収するという、同社史上最大のテクノロジー買収を決定した。なぜ買収に踏み切ったのか?月曜日、サティア・ナデラ氏とLinkedInのCEOジェフ・ワイナー氏は、5つの説得力のある理由について議論した。

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買収が完了すると、LinkedInは「マイクロソフト全体のソーシャルネットワーク」となると、CEOのサティア・ナデラ氏は月曜日の電話会議で述べた。その構想は、プロフェッショナルプロフィールを充実させ、統合し、Outlook、Skype、Officeなどのアプリで適切なデータが適切なタイミングで表示されるようにすることだ。「これで、連絡先を検索するときに、Active Directoryでその人物の情報を確認できるだけでなく、その人物のプロフェッショナルネットワークの豊富な情報をすべて把握できるようになります」とナデラ氏は述べた。
よりスマートなニュースフィード

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LinkedInのニュースフィードは、同社で最も急速に成長しているコンポーネントの一つです。両社の統合により、ユーザーのニュースフィードはより充実した情報を提供するようになります。「現在取り組んでいるプロジェクトやカレンダー情報に基づいてフィードが提供される様子を想像してみてください。さらに、マイクロソフトの機械学習とAIがそれを改善し、より関連性の高いものにしてくれるのです」とナデラ氏は述べました。
Cortana の新しいインサイト

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LinkedInの情報を活用することで、マイクロソフトのデジタルアシスタントCortanaは、全く新しいデータの世界を手に入れることになります。「会議に出席しているところを想像してみてください。Cortanaはこのプロフェッショナルネットワークにアクセスできるので、会議の相手について知りたいことをすべて教えてくれるのです」とナデラ氏は述べました。

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LinkedInのCEO、ジェフ・ワイナー氏は、LinkedInのSales Navigatorは、見込み客をより深く理解することで、企業が「コールドコールを有望な見込み客に変える」のに役立つと述べています。そして今、このソーシャルセリング機能は、MicrosoftのDynamcs CRMに深く統合できるようになりました。
従業員研修の改善

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今日の企業は従業員のスキルセットを把握しきれておらず、研修機会への接続も必ずしもスムーズではありません。LinkedInのLynda.comサービスはOfficeと統合される予定です。例えばExcelには、ユーザーがサポートを依頼できる同僚を表示する「学習」タブが追加される可能性があります。