富士通は、Kindleのようなモバイルリーダーを日本で販売する計画を発表しました。8インチカラーディスプレイを搭載した電子ペーパー端末「FLEPia」は、2007年4月に初めて発表されましたが、法人ユーザー向けに限定サンプルが提供されていました。同社によると、最新のFLEPiaは、より高い輝度とコントラスト、そしてより高速な再描画速度を実現しています。

富士通がFLEPiaを日本国外で販売する予定があるかどうかは不明です。日本国外で販売する場合、顧客はワイヤレスで書籍をダウンロードできるのでしょうか、それともFLEPia Worldウェブサイトから書籍を購入できるのでしょうか。おそらく同社はこのデバイスの世界的な見通しに確信が持てていないのでしょうが、理論上はAmazon Kindle 2やその他のモバイルリーダーの有力な競合製品となる可能性があります。しかし、4月20日に発売されるFLEPiaは、359ドルのKindleの2倍以上の価格です。99,750円(3月18日時点)で販売されており、約1,036ドルに相当します。
スペック面では、FLEPiaは健闘しています。厚さは12.5mm(約0.5インチ)、重さは385グラム(13.58オンス)です。比較すると、Kindleはやや薄く(0.36インチ)、軽く(10.2オンス)なっています。FLEPiaの8インチ画面は、768×1,014の解像度で最大26万色表示に対応し、カラー画像や文書を表示できます。Kindle 2の6インチ画面は、600×800の解像度で16階調のグレースケール表示が可能です。
カラースクリーンはバッテリーをかなり消費します。富士通によると、FLEPiaはフル充電で最大40時間駆動します。ちなみに、Kindleはワイヤレス機能をオンにした状態で最大4日間駆動します。Kindleとは異なり、FLEPiaはBluetoothとWi-Fiを搭載しており、日本の様々な携帯電話会社で利用できます。KindleはSprintネットワークでのみ利用可能です。
スペックはさておき、KindleやApple iPhone 3Gのようなワイヤレス書籍リーダーやメディアプレーヤーの成功には、適切に設計されたコンテンツ配信システムが不可欠です。富士通にとって一つの選択肢は、Amazon、ソニー、あるいは既にオンライン電子書籍ストアを構築している他のベンダーと提携することです。長期的には、競争が激化する電子書籍市場に新規参入するよりも、その方が賢明で費用対効果が高いと言えるかもしれません。