Microsoft は、PowerBI ビジネス インテリジェンス ツールの採用を拡大するために必要な次のステップを踏み、無料レベルに加えてモバイル アプリを追加しました。
約1年前、MicrosoftはOffice 365サービスの一部としてPowerBIをリリースしました。PowerBIは、一般のプロフェッショナルが企業のリアルタイムデータを分析し、例えば特定の地域でどの製品が現在売れているのかを把握するための手段として売り出されました。MicrosoftはPowerBIを特定のエンタープライズプランに限定し、ユーザー1人あたり月額約13ドルの追加料金を請求していました。
マイクロソフトは現在、PowerBIの機能を拡張するとともに価格を引き下げ、アプリの新しい「プレビュー版」を発表しました。また、iPad向けの無料PowerBIアプリもリリースしており、同様のWindowsユニバーサルアプリを今年後半にリリースする予定で、Android版とiPhone版もリリースする予定です。

Microsoft の新しい PowerBI プレビューは、さまざまなプラットフォームで利用できるようになります。
Microsoftはまた、既に提供されている既存のPowerBIサービスの月額料金を、ユーザー1人あたり月額9.99ドルに値下げすると発表しました。「新しい」PowerBIは今年後半に正式にリリースされる予定で、無料版に加え、月額9.99ドルの「Power BI Pro」プランも提供されます。
新着情報?
PowerBIの根底にある考え方は、可能な限り多くのデータソースを接続し、データの解釈をシンプルかつ視覚的に行えるように設定することです。視覚的に何が変わったのか分かりにくいですが、Microsoftによると、GitHub、Marketo、Microsoft Dynamics CRM、Salesforce、SendGrid、Zendeskなど、多くの新しいデータソースが追加されたとのことです。今後数ヶ月で、Inkling Markets、Intuit、Microsoft Dynamics Marketing、Sage、Sumo Logic、Visual Studio Application Insights、Visual Studio Onlineなど、さらに多くのデータソースが追加される予定です。
PowerBI には PowerBI Designer と呼ばれる新しいツールも付属しており、企業のデータ アナリストはこれを使用して、社内の他の従業員向けに独自のカスタム データ ビューを設計できます。
PowerBI は、3 つの方法で顧客を引き付けたいと考えています。それは、すでに古くなった情報ではなくレポートで使用できるライブ データのソースとして、データを地理や都市にマッピングできる位置情報ツールとして、そして Microsoft の検索エンジンである Bing のようにユーザーがデータについて質問できる Q&A ツールとしてです。
注意点が 1 つあります。無料プレビューを試すには、 個人のメール アドレスではなく、 職場のアドレスを入力する必要があります。
支払った金額に見合った価値が得られる
新しいPowerBIの無料プランは、PowerBIを職場に普及させる上で確かに役立ちますが、PowerBIの魔法、つまりデータソースへのリアルタイムでインタラクティブな接続をすべて利用できるのは有料プランのみです。また、データソースは無料プランでは毎日更新され、有料プランでは1時間ごとに更新されます。こうした制限があるため、(以下のMicrosoftのビデオで紹介されているように)データを様々な方法で解析する柔軟性も、無料プランでは利用できない可能性が高いでしょう。
それ以外の点では、Microsoft が公開した価格モデルで、2 つのプランの違いがより詳しく説明されています。