マイクロソフトは本日、リサーチ・イン・モーション(RIM)との新たなライセンス契約を発表する声明を発表しました。RIMは、BlackBerryモバイルデバイス向けにマイクロソフトのexFATファイルシステムのライセンスを取得します。
マイクロソフトと RIM の契約により、RIM は自社の BlackBerry デバイスに exFAT を組み込むことができ、幅広いプラットフォーム間でデータを共有できるようになります。
Microsoftは、exFATをプラットフォームやデバイスを問わず事実上のデファクトスタンダードファイルシステムとして確立しました。Microsoftの知的財産(IP)ライセンス担当ゼネラルマネージャーであるDavid Kaefer氏は、「RIMとの今回の契約は、exFATのような最新のファイルシステムが、モバイル業界の顧客の具体的なニーズに直接対応できることを示しています」と述べています。

exFATフォーマットは、Windows Vistaの時代からMicrosoftによって使用されています。FAT32とNTFSの次世代代替フォーマットであり、これらの旧来のフォーマットに比べて多くの利点があります。exFATは最大256TBのファイルサイズをサポートし、ファイル転送速度と空き領域管理を改善することで、全体的な効率性を向上させます。
exFATファイルシステムにより、フラッシュメモリデバイスは従来のFATテクノロジーの5倍のファイルサイズに対応できるようになります。exFATは広く普及しているため、デスクトップPC、タブレット、スマートフォンなどのデバイス間でデータを簡単に交換できます。
AppleはMac OS XにexFATを組み込み、最新バージョンのWindowsとMac OS間でファイルストレージのシームレスな相互運用性を実現しました。Microsoftも、他のテクノロジー企業をexFATのサポートに積極的に参加させることに成功しています。
RIMとの契約は、マイクロソフトとシャープの間で締結された同様のライセンス契約に続くものです。シャープは1か月ほど前、Androidスマートフォン向けにexFAT技術のライセンスを取得しました。
マイクロソフトは、Androidデバイスのライセンス料収入が、自社のWindows Phoneモバイルプラットフォームからの収益を上回っています。ある推計によると、マイクロソフトは前四半期にAndroidのライセンス料だけで10億ドル近くを稼ぎました。
exFATのライセンスを取得する企業が増えれば増えるほど、exFATは標準規格として定着し、他のプラットフォームやモバイルデバイスベンダーも採用する可能性が高まります。MicrosoftがexFATのライセンスを取得する契約は、おそらくこれが最後ではないでしょう。