画像: ダニエル・マサオカ
夢のような話だった。昨年末、Googleのコードに「AltOS」モードの兆候が現れ、PixelbookのようなハイエンドChromebookでWindows 10のデュアルブートを可能にする方法を開発中であることが示唆された。しかし、どうやら話がうますぎたようだ。新たな展開から、Googleは数ヶ月前に秘密裏に進めていた「Project Campfire」を放棄したようだ。
Chromiumのコードを調べていたRedditユーザーのu/crosfrogさんは、AltOSモードが廃止されたというコメントに気づきました。これはAbout ChromebooksのKevin Tofel氏が最初に報じたものです。Tofel氏によると、Project Campfireの開発は当初は活発に行われていましたが、昨年12月に停止したとのことです。ChromebookでWindowsをデュアルブートするという夢は、どうやら実現しなかったようです。
最高級のChromebook以外でWindowsを動作させるのは、そもそも無理があるように思えた。MicrosoftのOSはChrome OSよりもはるかに多くのストレージ容量を必要とする。Googleの高級モデルPixelbookは256GB以上のSSDを搭載しているが、市販されているChromebookの大多数ははるかに限られた容量で出荷されており、超低価格モデルでは16GB程度、より一般的なモデルでも64GBを超えることは稀だ。
ExtremeTechの報道によると、Microsoftは最近、Windows 10の最小ストレージ要件を32GBに引き上げました。このOSは、ほとんどのデュアルブート環境でChrome OSと快適に共存できず、特に追加プログラムをインストールしたい場合(ChromebookにWindows 10をインストールする主な理由)は、その傾向が顕著です。
Googleが正式に発表していないため、Project Campfireが終焉を迎えたとは言い難い。しかし、Chromebookでより高機能なOSを動作させるという夢は、たとえWindowsがGoogleのノートPCに搭載されることがなかったとしても、決して実現不可能ではない。多くのChromebookはAndroidアプリとLinuxの両方に対応しており、今年の開発者イベントGoogle I/Oでは、Googleは今後すべてのChromebookでLinuxソフトウェアをサポートすると宣言した。これは、2019年がLinuxデスクトップの年になりつつあることを示す一つの兆候に過ぎない。