歴史上のほぼすべてのゴールドラッシュに共通する唯一の真実は、大儲けしたのは金を追い求める冒険好きな愚か者ではなく、シャベルや採掘皿を売っていた人たちだったということです。
最後のゴールドラッシュから1世紀以上が経ちましたが、状況はほとんど変わっていません。現代の探鉱者たちは金ではなくビットコインを探し求め、シャベルをASIC(特定用途向け集積回路)やGPU搭載マザーボードと交換しています。
しかし、以前と変わらず、あらゆる企業が最新かつ最高のマイニング機器を売り込もうと躍起になっています。大手PCメーカーでさえ、このビジネスに参入し始めています。
台北に拠点を置くASRockは最近、ビットコインマイニング向けに特別に設計された、まさに驚異的なマザーボードを2つリリースしました。ASRockのH61 Pro BTCとH81 Pro BTCは、ビットコインマイナーにとってまさに夢のような製品で、6つのPCIeスロットと4ピン電源コネクタを搭載し、最大6枚のグラフィックカードを同時にサポートします。H61はIvy Bridge世代までのIntel Coreプロセッサーをサポートし、H81は最新のHaswell Coreチップを搭載しています。

グラフィック・プロセッシング・ユニット(GPU)のパワーを活用する能力は、ビットコインマイニングの重要な要素です。マイニング業者は、新しいビットコインを生成するために解決しなければならない複雑な数学的問題を解くために、GPUのパワーを必要としています。
少なくとも、かつてはそうでした。最近では、1秒間に数十億ものハッシュ(前述の複雑な数学問題の最終結果)を処理できるASICリグが、デジタル通貨のマイニングに最適な方法になりつつあります。
ビットコインをご存じない方のために説明すると、ビットコインはテクノロジー業界で人気が高まっている、ピアツーピアのデジタル通貨です。ビットコインは固定レートで発行され、2100万ビットコインに達するとマイニングは停止されます。現在、約1200万ビットコインが存在しています。(ビットコイン入門では、このデジタル通貨についてさらに詳しく解説しています。)
ビットコイン1個あたりの価格が最近600ドルを超えたことで、新たなビットコインを生み出すための計算をするのにこれほど絶好のタイミングはありません。しかし、ビットコインマイニングが本格的なビジネスになるにつれ、競争も激化しています。そのため、マイニングリグに投資するよりも、デジタルシャベルを販売している企業の株を買った方が得策かもしれません。
[ Bit-Tech経由]