先月、AppleのモバイルOS「iOS」を搭載したデバイスでインターネットを閲覧した人の数が、Linuxを使った閲覧数を上回った。ブラウザ、OS、検索エンジンの市場シェアに関する指標を作成する企業NetMarketShareによると、これはAppleにとって初めてのことだ。

しかし、この市場データは、NetMarketshareがAppleの市場シェアを計算するために採用した新しい方法を反映しています。「Appleデバイスの使用シェアをより正確に表すため、iPhone、iPod Touch、iPadは共通のオペレーティングシステムであるiOSにグループ化されました」と同社は説明しています。
「これらのデバイスを合わせると、世界のブラウジングシェアの1%以上を占め、これは現在Linuxよりも高い」と同社は述べている。
調査会社のウェブサイトの情報によると、iOSは2009年10月のシェア0.44%から先月のシェア1.13%まで、ブラウザ市場シェアを着実に伸ばしている。一方、Linuxのシェアは同時期に最低の0.85%を記録した。

GoogleのOSであるAndroid搭載デバイスは、シェア0.20%でiOSに大きく後れを取っているものの、モバイルウェブ消費においては引き続き目覚ましい成長を見せています。「GoogleのOSを搭載したデバイスによるモバイルウェブ消費のシェアで測ると、Androidは引き続き力強いパフォーマンスを発揮しています」と、マーケティング担当者向けにオンラインオーディエンス分析を行うQuantcastは報告しています。

「8月にはAndroidが市場のあらゆる部分からシェアを奪い、2009年11月以来最高の月間シェア増加を記録した」と同社は付け加えた。
同社ウェブサイトの情報によると、2009年5月以降、モバイルウェブ利用におけるiOSのシェアは現在56%で減少傾向にある一方、Androidのシェアは現在25%で増加を続けている。(「スマートフォンのマルチタスク:iOS4 vs. Android」も参照。)
Androidスマートフォンの売上がiPhoneを上回り、同OS搭載のタブレット端末が市場に参入し始めていることから、Googleの市場は間違いなく拡大を続けるだろう。世界のブラウジング市場シェアでLinuxを追い抜くことには一定の満足感があるかもしれないが、Appleはサチェル・ペイジの名言「振り返るな。何かが追いついてくるかもしれない」に耳を傾けるべきだろう。